さてトランスフォーマー2月発売組もようやくスタジオシリーズ編に突入です。まずはシークエル2部作(すいません勝手に名付けました)に登場したクロスヘアーズ。皮肉屋の緑コート空挺兵。文句ばっかり言ってますが戦いになるとカッコいいルパン三世に出てきそうなオッサンですね。今回は手元にあったロストエイジ時のアイテムと一緒に見ていきたいと思います。
TRANSFORMERS STUDIO SERIES – HASBRO
ハズブロのトランスフォーマー実写映画のトイライン。2018年から展開。映画『バンブルビー』公開に合わせてこれまでのラインを仕切り直しし、歴代のキャラクターをより劇中に近い形・スケール感の新規設計でリリースしていく形となった。主に映画1作目から3作目(『ダークサイドムーン』)、および『バンブルビー』の登場キャラクターからチョイスされている。
・販売 | 2023年/2014年 |
・英名 | TRANSFORMERS STUDIO SERIES / AGE OF EXTINCTION CROSSHAIRS |
スタジオシリーズ SS-95 クロスヘアーズ
【パッケージ】最初の3部作で一応区切りのついた実写TFでしたが、オプビー以外のキャラを一新して装いも新たに公開されたのが4作目ロストエイジ(Age of Extinction)。そんな新キャラの一人がこのクロスヘアーズです。比較的近年の作品である4作目、5作目のキャラはまだスタジオシリーズでは選ばれにくい状況だったので、いよいよリメイクが始動したかなという感じ。
【ロボットモード】ロボットなのにコートをまとっているという面白いデザインのクロスヘアーズ。メインラインではこれまでロストエイジ・最後の騎士王・今回と3回商品化されておりますが、いずれもコートの表現が異なっています。ビークルのガワをうまく使う感じになるのですが、今回はやや背面に集めすぎたかな?
なお全体的なスタイリングはさすが後発のスタジオシリーズだけあって雰囲気がよく出ています。上半身なんかは今までのアイテムとは明らかに違うスッキリしたシルエットですね。
【アップ】小顔なのに情報量多し。ゴーグルの上に重なっているモノクル?が再現されるのは今回が初めてじゃないでしょうか。それにより左右非対称な頭部になっています。ただ、大きさ的に限界があるのかちょっと老けて見えますね。
【可動】ヒーロー着地。これはね…ダメだ…w。下半身のコートはアクションの邪魔にならないようかなり自由に動いてくれるので大丈夫なんですが、問題は肩。元デザインに合わせて上方向に出っぱっている肩が干渉して、そのままでは全くと言っていいほど腕が上がりません(上げるコツがあるので後述します)。空挺兵ということで華麗に舞うような戦いが得意なクロスヘアーズだけに、これは残念ポイントかもしれません。
適当にアクション。クロスヘアーズの可動面でもうひとつ残念ポイントが頭部。襟の部分が立っているようなデザインになっているのは彼の特徴でやっぱりコート的な表現なんですが、なんとこの襟に顔が干渉してほとんど首を左右に振ることができません。ホンマかいな…?もしかして個体差でしょうか。上記のアクションはなんとか下半身可動を駆使して肩や頭部の固い動きを誤魔化しております。
…で、ちょっと面白いことに気が付きました。襟に干渉して左右に振れない頭部なんですが、頭を後ろの方に押し込んでやると、「パキッ」とイヤな音がして、なんとボールジョイントがはずれます。そうすると頭部が若干ユルくなってしまうのですがかといってはずれることもなく、左右に向くためのクリアランスが確保できるのです。そしてまた前方向に押し返すと「パキッ」と元にもどります。
これは僕の持っているアイテムの個体差かもしれませんので、くれぐれも自己責任でお試しくださいませ。頭部がクリアパーツでできているため破損しやすいという情報もありますし、ほんとにヒヤッとするイヤな音しますからw
【付属品】同じ銃が2丁付属。クロスヘアーズといえば2丁拳銃。
空挺兵ということで、ダイナミックなガンアクションが似合います。コートを翻しながら戦う姿がカッコいいですよね。
裏技を使えば横だって向けるのサw!
武器は背中のコートのここのところに取り付け可能。左右同じです。なおここに付けたまま変形もできます。
【ビークル】シボレー・コルベットスティングレイに変形。ライセンス有です。TFお得意のGM車なので安定感はバッチリ。ホイールもちゃんと色分けされてるし、車体の模様も綺麗だし、分割線も少な目でカーモデルとしてもカッコいいですね。
顔もイカしてます。ヘッドライトはクリアパーツ。あとグリーンの色合いが明るすぎない落ち着いた若草色なのも好印象ですね。グリーンはちょっとしたトーンでガラッと印象が変わるから難しいと思います。
【変形】全体的なパーツ配置はそれほど難しくはありません。基本的にビークルのガワはコートになって背中に畳まれているので、それを広げてかぶせていく感じの変形。前垂れの部分がビークルのどこにくるんだろう…と考えながら変形させてみたら、「そこかー!」と思わず声が出てしまいましたw。
なお、ガワの移動に際してはところどころクリアランスが少な目で、若干ストレスを感じる変形かもしれません。手順を間違えると、干渉してうまく畳んだり広げたりができない感じです。
クロスヘアーズを戦わせるときは、マトリックスっぽさを参考にするといいかもしれない…。
ちなみに肩を上げたいときは背中のガワマントをいったん上に上げ、背中とガワマントの間に肩のでっぱりを入れてやるとなんとかなりますね。だんだん扱いに慣れてきました。
クロスヘアーズは背中で語る。
コグマン「そぉい!!」
スタジオシリーズクロスヘアーズでした。見た目はとても良い感じで進化しているのですが、動かすのにコツがいるのと変形が若干タイトなのがマイナスポイント。下半身の動きなんかはさすが最新商品だけのことはあるので、惜しいなぁ。今後TF4~5のリメイクが進んでいくことへの期待も込めて、まずはお試しくださいませ。
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ロストエイジムービーアドバンスド AD-06 クロスヘアーズ
【ロボットモード】クロスヘアーズはメインラインではロストエイジのムービーアドバンスドシリーズと、最後の騎士王のプレミアエディションシリーズ(TFWikiより)にて商品化されております。僕は両方持っていたのですが、コレクション整理の際に迷って迷ってこっちを残しました。
当時はあまり感じませんでしたが、スタイリングはSS版を見た後だとやはり劇中とは違ってゴツいなぁというのがわかりますね。そして最大の特徴がコート表現に柔らかいゴムパーツを使用しているところ。チャレンジングな仕様で嫌いではありません。ジョイントがすぐ外れてしまったり、経年劣化が怖かったりと扱いは難しいですが…。
【アップ】頭部も特徴をとらえてはいますがちょっと違ってて、おサルさんぽいです。ちなみにムービーアドバンスドシリーズは日本独自仕様で塗装が追加されており、顔も丁寧に塗り分けられていて満足感高し(ちなみにTFWikiより海外版)。
【可動】ヒーロー着地。2014年の商品なので現在の標準可動には劣ります。やはり肩のパーツが大きくて邪魔をしますね。あとはゴムパーツのジョイントが外れやすいので気を使います。
適当にアクション。動きは固いのですが、背中のタイヤや大きな肩など派手なシルエットのおかげでうまくごまかされ、見栄えは良好です。
【付属品】SS版と同じ銃が付属。ただしAD版は1丁のみ。
その代わりこの小さ目の銃が2丁付属します。
小さい方の銃は縦に持つこともでき、コンセプトアートに描かれていた爆弾に見立てることもできるんだとか。
爆弾はコートの下にしまっておくことができ、このままビークルに変形もできます。
【ビークルモード】SS版と同じくコルベットスティングレイに変形。ただし比べていただけるとわかるのですが、車体の厚みがあって実車とは若干フォルムが異なってしまっています。これはこれでスーパーカーっぽさがあって好きなんですが、そういう問題じゃないかw。
顔も車体の厚みでちょっと愛嬌が出ちゃってますがカッコいい。これでライセンスOKだったんだからメーカー的にも許容範囲なんでしょう。
おわかりでしょうか。大きい方の銃はビークル底面に付けておくことができます。
【変形】ロストエイジ期は複雑になりがちだったムービーアイテムの変形を簡単にしようという気運がありました。ロボットのデザインもビークルの意匠が少なくなって、変形を再現するのが難しくなったことも関係があると思います。クロスヘアーズに関してもビークル裏面を見ればだいたい想像がつくくらいの簡単変形。ゴムパーツの収納に気を使うくらいで、ストレス箇所はありません。
背中で語る男、クロスヘアーズ。背面コートはこっちの方がカッコいいかも。
スタイリッシュアクション!こうして見るとホントにコートがいい仕事するし、(背中のタイヤとか)余計なパーツってカッコよさにプラスなんだなぁ。
最後にお約束をやって、ロストエイジADクロスヘアーズでした。劇中再現度からいくとさすがにSS版に道を譲りますが、オモチャとしての楽しさは負けておりません。簡単変形ゆえの遊びやすさとロボットとしてのケレン味で勝負です。最後の騎士王版も似たような触り心地ですので、触ったことのない方はお試しくださいませ。
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まとめ&おまけ
ダンディ×2。ロストエイジはキャラが一新された分、さらなるバラエティ感が意識されてますよね。ただしどいつもこいつも口が悪いのは一緒ですがw
ビークルモードでの並び。実車再現度でいえばもちろんSSですが、ADの厚ぼったいのも嫌いじゃないなぁ。カラーは青系グリーンと黄色系グリーンでかなり違ってて、これまたどちらも良い色です。
これはどういうイメージかというと、例のパラシュート降下アタックを背中合わせでぐるぐる回りながらスローモーションでやってる感じ。動画とかの技術はないのでこれが自分の限界なんですが、脳内イメージではめちゃくちゃカッコいい映像が流れてますw
4コマ劇場
「リベンジ」
THE END
スタジオシリーズとロストエイジのクロスヘアーズでした。ブツブツ文句を垂れながらスタイリッシュに戦う緑のおっさん。なんともTFらしいキャラクターですね。SS版は若干課題のあるアイテムではありますが、キャラ愛があれば十分カバーできる程度のものだと思いますので、お試しあれ。見た目は良いですし。というわけで皆様からのご感想やレビューもお待ちしております。したっけねー。
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