過去良品を振り返るシリーズ。SSの4月発売組って、狙ったか偶然かどちらもサウンドウェーブがらみのキャラだったんですよね。というわけでSSでは旧クロニクルから2種類のサウンドウェーブがラインナップされておりますので、発売順に見ていくことにしましょう。
TRANSFORMERS STUDIO SERIES – HASBRO
ハズブロのトランスフォーマー実写映画のトイライン。2018年から展開。映画『バンブルビー』公開に合わせてこれまでのラインを仕切り直しし、歴代のキャラクターをより劇中に近い形・スケール感の新規設計でリリースしていく形となった。主に映画1作目から3作目(『ダークサイドムーン』)、および『バンブルビー』の登場キャラクターからチョイスされている。
・販売 | 2020年 |
・英名 | TRANSFORMERS STUDIO SERIES SOUNDWAVE |
SS-42 サウンドウェーブwithレーザービーク (Soundwave(DOTM))
【フロント&リア】まずはこちら。『ダークサイドムーン』(以下DOTM)版のサウンドウェーブです。2作目『リベンジ』からチラ見せで登場していたサウンドウェーブが、DOTMでいよいよ本格参戦!というわけで大興奮した思い出がありますね。
フィギュアはご覧のとおり独特のゴリラ体型とギラッギラのシルバー塗装でめちゃくちゃカッコいい!DOTM当時品のサウンドウェーブがちょっと微妙だったこともあって、SS版を手にとった時の感動と言ったら…。個人的にSSの中でも1、2を争う「好き」フィギュアかもしれません。
【アップ】ちょっとモンスターチックな顔も背中に並んだ2つのタイヤもベンツのエンブレムも車のフロントグリルも、とにかく語っても語ってもキリが無いくらいにイイ!ありがとうタカラトミー!ありがとうハズブロ!
【可動】独特の体型のためフレキシブルにとはいきませんが、この体型なりにしっかりと動いてくれます。この異形感がいかにもディセプティコンの幹部らしくてたまりません。
【付属品】商品名にもあるとおり、本体サイズに合わせた小さなレーザービークが付属します。足が別パーツなだけであとは一体成形のため、ポーズは固定。人間社会にTFが密かに入り込んでいる恐怖をサウンドウェーブともどもよく表していました。
なつかしのCジョイントで腕にとまらせることが可能。劇中にもあったシーンです。
【ビークルモード】メルセデスベンツSLS・AMGに変形。劇中でサムが嫌味を言っていたように超高級車です。分割線は多めですが、実物を手に取ると写真ほどは気にならないかも。クリアパーツとシルバー塗装でとても質感が良いです。
ザ・ベンツ!!このクルマは顔がたまらないんですよね。憧れの高級車を手に取る喜び。
ビークルモードではルーフ後方にレーザービークを接続可能です。
【変形】さんざん褒めちぎってきましたが、実は変形に難あり。ビークルのフロントの両サイド、フロントライトのところをロボ↔︎ビークルでクルンと回すのですが、クリアランスがなさすぎてすぐにポロリしてしまいます。どのくらいポロリするかというと、もはや「ポロリしないで変形させられるか大会」が開けるくらいw。それ以外は程々の難易度でいい感じなんですけどねー。
手持ちの武器が無いのも寂しい。これはジャンクで手に入れたDOTM当時品サウンドウェーブのメックテックウェポンです。バネをとっぱらってアンテナでも固定できるようにしちゃいました。メックテックサウンドウェーブはちょっとモヤモヤな出来でしたが、この武器は素敵なんだよなぁ。
「よーしよし。それじゃあ今日も偵察に行ってきておくれ…」
「せーの、飛んでけー!!」
(遠近法逆バージョン)「でっかくなっちゃった!?」
ここからは「バンブルビー」レビューのときの再録ですが、DOTMの劇中再現を。処刑寸前のバンブルビー!
一発逆転の回し蹴りからの…
トドメだー!!DOTMでトリロジーが一旦終了する予定だったとはいえ、サウンドウェーブ退場はもったいない…。
SS-42サウンドウェーブでした。欠点もあるにはあるのですが、もうロボモードのカッコ良さだけで全てが許せちゃうオススメフィギュアです。サウンドウェーブ好きの方なら絶対チェックですよ!
SS-55 サウンドウェーブ (Soundwave(ROTF))
【フロント&リア】続けて同年に発売された『リベンジ』版サウンドウェーブです。劇中では宇宙空間で人工衛星を乗っ取り、メガトロン探索や攻撃命令など陰で大活躍をしていました。大変出来の良かったSSサウンドウェーブ(DOTM)のパーツを一部流用し、勢いもそのままにリリースされたのですが…誰だオマエw!?
たしかにリベンジ劇中ではロボットモードを披露していないサウンドウェーブですが、それにしても当時のオモチャともかけ離れた、見たことのないロボットになってしまいました。SS-42のパーツを流用するのもいいのですが、太ももなんかは明らかにクルマのパーツになっちゃってて違和感を感じたり…。そもそもトランスフォーマーっぽくないヒロイックなスタイルですし。所々に施されたシルバー塗装はいい感じなんですけどね。
【アップ】見たことも無いロボットではあるのですが、まあ普通にカッコいいのは間違いないんですよね。頭部なんかは若干バランスが違う気もしますが、劇中の顔に比較的忠実で造形も細かいです。また、胸の大きな円形のパーツもリベンジサウンドウェーブを認識する要素です。
【可動】アクションはまあ良好。スタイルが良いのでポーズも映えます。それにしてもなんだか日本のロボットアニメに出てきそうなデザインですね。
【サテライトモード】特に付属品も無いので、変形モチーフであるサテライトモードです。ロボがほぼオリジナルということは、劇中でも見せたサテライトモードはさぞかし似てるんだろうな…と思ったら大間違いw。これまたなんとも微妙で、衛星と呼ぶにはちょっと苦しい形態です。よく見ると足を後ろに上げているだけにしか見えないのも辛い。変形は簡単ですがところどころきちんとガイドがあり、意外とカッチリきまります。なお青いスタンドは付属品です。
頭部がボディの中にキッチリ収納できるようになっていますが、劇中でも顔は出ているのが正解ですね。SS-42を流用した関係かな。
「ラヴィッジ、イジェークト!!」
リベンジでの相棒はコイツでした。
狙ったのか偶然なのか、SS-42のレーザービークを腕に接続することがきます。
全体的に騎士っぽい雰囲気が出ているので、そこら辺にころがっていた剣を持たせてみました。うん、似合うな。そしてますますトランスフォーマーじゃない別作品感w。
腕についているパネルを展開して、剣っぽく。
武器は付属していないので、DOTM当時品のメックテックウェポンをお借りして。
「安いうちに買っておけよ!」
SS-42と比較。これが同一人物だとは思えませんね。
SS-55サウンドウェーブでした。いろいろ物議を醸した困ったちゃんですが、サウンドウェーブだと思わなければよく動くカッコいいロボットフィギュアです。お値段もお安くなってますので、気になる方は手に取ってみてはいかがでしょうか。
ボーナストラック / リベンジ RD-04 サウンドウェーブ (Soundwave)
【フロント&リア】最後に、『リベンジ』当時品のサウンドウェーブを簡単に紹介しましょう。映画のプレビューフィギュアとしてリリースされた商品で、やはり劇中登場しないロボットモードの表現に苦労したんでしょうね。SS版と比べると色数も多かったりトゲトゲとした複雑なシルエットになっていたりと、華やかな雰囲気に仕上がっております。
ややずんぐりした独特の体系が、図らずもDOTM版のゴリラ体型に通ずるものがあります。少し昔のアイテムですが可動はなかなか。
手に5ミリ穴がありません。近年のアイテムにはほとんど見られない仕様ですね。
サウンドウェーブ降臨!顔はG1の意匠を色濃く残しており、ギリギリサウンドウェーブだと認識できそう。
SS版と比較。この2体は同じキャラの同じバージョンなんですが…もうまるっきりちがいます。
【ビークルモード】SFサテライトモードに変形。パーツの位置などがいまいちキッチリ決まりませんが、シルエットは大きく変わるため変形させてる感はあります。
SS版と比較。サテライト感もリベンジ当時版の方が上回っていますね。
これは玩具オリジナルのエイリアンジェットモード。サテライトモードだけでは訴求力が弱いと判断されたのでしょうか。見立て変形ではありますが、ビークルとして遊べるのはやはり気分が違いますね。
このモードでの後姿が好き。丸いクリアブルーパーツがジェットノズルに見立てられています。
SS版も無理矢理ジェットに見立ててみました。
「ラヴィッジ、イジェ~クト!」
本当はラヴィッジ射出をイメージしたミサイルが付いているのですが、どこかへ紛失してしまいました…。
リベンジ当時品のサウンドウェーブでした。ちゃんとしたビークルに変形しないのが人を選ぶフィギュアだと思いますが、実写TFが最も脂の乗っていた時期のアイテムなのでプラの厚みもあるし、塗装やクリアパーツの使い方も豪華です。リアルタイム商品ならではの「勢い」を是非感じてみて下さい。
まとめ
スタジオシリーズサウンドウェーブ2種でした。DOTM版は変形以外は文句なし、リベンジ版はこういうロボットだと思えば悪くない…。とにもかくにもサウンドウェーブ愛があればちょっとやそっと問題ありませんw!というわけで皆様からのご感想やレビューもお待ちしておりまーす。
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