過去良品を振り返るシリーズ。前回センチネルプライムとくれば次はこのお方。DOTMメガトロン様です。基本的に良作ぞろいのスタジオシリーズの中にあって、ちょっとした物議を醸した問題作。早速見ていくことにしましょう。
TRANSFORMERS STUDIO SERIES |
TAKARATOMY / HASBRO |
SENTINEL PRIME |
2019 |
【ロボットモード】映画1作目では無双状態だったメガトロンも、リベンジで復活した際はフォールンのしもべとなり負傷して逃走。3作目のDOTMでは傷ついたボディを引きずりながらディセプティコンの衰退を嘆くというなんとも哀愁ただよう立場となってしまいました。
SS版はそんな落ちぶれたメガトロン様を商品化。ところが、それまで超絶造形と忠実なスタイル再現で良作を連発してきたSSの中では「おや?」となってしまう見た目。特によく言われるのが、四角いブロック状になってしまっている脚部です。個人的にはロボットらしくて嫌いではないですが、劇中再現度という観点からはイマイチですね。
【アップ】頭部造形に関してはさすがの出来。無残にえぐれた頭が痛々しいです。おそらく映画用のデータを使用していると思われます。
【可動】長めの腕の可動はなかなかですが、ブロック状の脚部の動きは窮屈ですね。また、各部のジョイントが甘くて動かしているとポロポロはずれやすいのも気になります。
とはいえ、リーダークラスのボリュームと異形体型により、動かすとなかなかの迫力です。
【付属品】ショットガンが付属。ラストバトルで使われた印象的な武器です。ロボットアーム状の右手の根本がちゃんと5ミリに対応しており、いつもどおりの感覚で持たせることができます。左手は持てません。
ボロボロで錆びついたボディに泥臭いショットガン…DOTMメガ様の満身創痍な雰囲気が伝わってきて逆にアツい!
ショットガンは背中にマウントしておくことができます。
軟質のチェーンも付属。ボディにペグが何ヶ所かあり、そこに引っ掛けて体に巻きついた状態にすることができます。
そしてその上から被せるボロフードは珍しい布製です。形はいいんですが、さすがにボロ布の質感までは再現しきれていないですね。
完璧ではないにしろ、フードを被せた状態はメチャクチャカッコいい!個人的にメガトロンはDOTM版デザインが1番好き。
【ビークルモード】マック社M915ラインハウルリプレースメントトラクターに変形。ライセンス有りのようですね。メガトロンはキャブとトレーラーが一体となって変形するのが特徴ですが、今回は完全にくっついていて分離することはもちろんトレーラー部分を曲げることもできません。
トゲトゲの世紀末トラック風味はよく再現されております。ちなみにそのトゲは軟質。
ショットガンはビークル内部に取り付け可能。ところでこのビークル、ご覧のとおり中身がスカスカです。
チェーンとフードはトレーラー部に固定可能。ペグにひっかけます。
【変形】主に脚部にたたまれたガワを広げてビークルの外観を形成していく変形。できあがるトラックは中身スカスカのハリボテのような状態になります。薄いパネルをきれいに合わせていくのは難しい上に作業感が半端なく、残念ながら面白みはほとんどありません。
【イゴール】こちらは付属ミニフィギュアのイゴール。TFのヒナみたいなヤツでしょうか。特に説明もなくメガトロンに可愛がられてました。
腕の付け根でそれぞれ回転ができるほか、両脚はつながっていて一緒に前後に動かせます。
メガトロンの頭の後ろに小さなペグがあり、イゴールの足を固定することができます。
ビークル時はここにペグが。
哀愁のメガトロンinアフリカ。
ver.2を出す時はイスをセットにしてほしいなぁ。
旧友?のセンチネルと。
「ここは俺の星だ!わかったか!!」
「お前も俺様がいなくては始まるまいプライ…ホワァァァ!!」
DOTMラストの展開はカオスすぎてなんというかザ・マイケルベイ劇場ですw
5作のメガトロン様大集合!マイナーチェンジのオプティマスと比べバラエティに富んでます。
SSメガトロン(DOTM)でした。ロボットモードの佇まいは哀愁と迫力があって嫌いじゃないのですが、ビークルと変形がどうしようもないw。おそらくSSの中でもかなり下位に来てしまう出来だと思います。デザイン的に再現が難しいキャラなんでしょうけどね。おかげで相場は安めでいまだに手に入りやすいというメリットもあります。繰り返しますが、ロボは悪くないと思いますよ。というわけで皆様からのご感想やレビューもお待ちしておりまーす。
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