マスターズオブユニバース・オリジンズバズソー・ホルダックレビュー

　マスターズオブユニバース・オリジンズのディープな世界。今回は当ブログでは初紹介となる新たな悪の軍団「エビルホード」軍のボス、ホルダックの登場です。ヴィンテージフィギュアは従来のMOTUラインで発売されましたが、アニメではMOTUの女の子向け後番組「シーラ:プリンセスオブパワー」での活躍となりました。今回のオリジンズでもヴィンテージ版に倣ってMOTUシリーズとしてのリリースですが、今のところ通常バージョンと付属品多めのデラックスバージョン2種類で出ています。この「バズソー・ホルダック」は後者のデラックスバージョンになります。
　なお彼(HORDAK)の読み方については輸入ショップなどでは「ホーダック」表記の方が多いと思うのですが、近年リブートされたNetflixアニメ「シーラとプリンセス戦士」で「ホルダック」になっているのでそれに従うことにしました。でもこのアニメ、軍団名(HORDE)は「ホード軍」なんだよなぁ…。

MASTERS OF THE UNIVERSE ORIGINS- MATTEL
　米マテル社が2020年から展開している、かつての大ヒットフィギュア・マスターズオブユニバース(MOTU)の本格リブートシリーズ。初代オリジナルフィギュアのデザインをほぼ忠実に再現した上で可動箇所を現在の標準的な仕様に変更。キャラクターのバージョン違いなども取り入れた正統アップデートラインと言える。

・販売	2022年
・英名	MASTERS OF THE UNIVERSE ORIGINS BUZZ SAW HORDAK

　パッケージ。オリジナルトイに沿ったレトロ仕様。裏面はイメージイラストによるキャラ紹介・遊び方・ラインナップが載っています。グレイスカル城ってスゴいプレイセットなんだろうなぁ。説明文は「ヤツのバズソーブラストは敵の不意をつく！」みたいな感じ。付属品は武器ひとつ、バズソー2個、替えヘッド、替えハンド、ミニコミック。付属品が多めでパッケージも大きいデラックスフィギュアです。

　パッケージに貼られているこのロゴステッカー。恐怖のフライトゾーンからやって来るエビルホード軍のマークです。おいおい紹介していくことになるかと思うのですが、このエビルホードの連中がまたクレイジーなキャラのオンパレードなんですよw。楽しみにしていて下さい。

　フロント＆リア。黒と赤ベースの禍々しい色使いのボディに白い顔が浮かび上がる。コウモリのシンボルから考えると、全体的には吸血鬼のイメージなんでしょうね。背中のマントがボリューム満点です。

　バストアップ。顔はエイリアンのような鳥山明のモンスターのような、それまでには無い雰囲気です。胸にはエビルホード軍の証である赤いコウモリ。左腕のリングにも付いていますね（さらに足首にもあるんです）。

　マントは軟質でできていて取り外すことはできないのですが、上に上げてみると背中にもコウモリモールドが付いていました。

　可動の検証。ヒーロー着地はなんとか可能です。後述のギミックを残しつつ可動もちゃんと確保されているのです。

　雰囲気からして毒薬や魔法などを使って戦うマジカルなキャラに見えますが、実はアニメでは体の一部をバズーカやロケットに変形させて戦うメカニカルな敵なんですよね。「剣と魔法と機械」という独特なファンタジーを体現しています。

　武器はこのボウガン状のものが付属。真っ白で陰影が飛んでしまっていますが、これもコウモリがモチーフになっています。手に持たせるのではなく、腕にはめて使います。

　プラの弾力を利用したギミック付き。テンションをかけて爪をひっかけ（上）、ひっかかっている部分を手で押し込むと、ビョンと元に戻ります（下）。まあそれだけなんですけど…w。でも子供心にはこういうちょっとしたギミックも楽しいもんですよね。

　さあいよいよメインギミックに移りましょう。商品名にもなっている「バズソー」。丸ノコのことですが、それがこちら。形が異なる2種類が付属しております。おそらくどっちがどうというような深い意味は無いのではないかと思いますが、小さくてもコウモリのレリーフがちゃんと彫られていたりします。

　ホルダックのボディ前面がパカっと開きます。おお、この大胆な仕掛けは気持ちが高ぶりますね。

　胴体に開いた穴に、先ほどのバズソーをはめ込みます。かなり奥までカチッと入るようになっております。そして…

　マントの根本がスイッチになっており、そこを押し込むと、セットしたバズソーが「バシュー！」と飛び出す！これが必殺バズソーブラスト！！写真は加工して飛び出しているように見せてるだけですが、実際の飛び具合はこれまたなかなかの威力でめちゃくちゃ速い。ヒーマンシリーズのフィギュアなら、うまく当てれば倒すことができるくらいですよ。子供向けオモチャで大丈夫かw？まあ実際は大人向けのコレクションフィギュアなんですけどね。こういうワンギミックがMOTUの魅力でして、思わず童心に帰って何発も発射してしまう自分がいたりしますw。

　替えヘッドに交換。不敵な笑みを浮かべたバージョンです。口元がちょっと変わっただけなのに、全体の雰囲気もガラリと変わります。

　「クックックック…覚悟しろヒーマン！」…BBTSで予約してあるシーラがいつまでたっても届かないので（あそこは安いけど遅いんですよw）、ヒーマンと対決！ホルダックとヒーマンは全く絡まないわけではなくて、シーラ＆ヒーマンで共闘したときに戦っています。

　当初ホルダックとその軍団は、MOTUのストーリーにおける新たな展開として企画され商品化もされましたが、アニメーション事業が丁度ヒーマンからシーラにバトンタッチする時期だったため、シーラのヴィランとして再設定されたそうです。なのでアニメは「プリンセスオブパワー」、トイは「マスターズオブユニバース」という違いが生まれたのだとか。

　「メインヴィランは俺様だぁ～！！」ホルダックはかつてスケルターを指導した先生だったわけですが、そこは悪者同士。時には協力したり時には対立したりのようです。
　以下4コマ劇場始まりまーす。

「世紀の対決」

THE END

　というわけでオリジンズ・バズソーホルダックの紹介でした。悪の軍団エビルホードを揃えていくなら当然必須になるキャラクター。ギミックも楽しいのでオススメです。なおフィギュアはバズソーギミックが無い通常版（ホルダック）と、今回紹介したデラックス版（バズソーホルダック）の2種類がありますのでお好きな方を探してください。

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