過去良品を振り返るシリーズ。アダマスロディマスの興奮冷めやらぬ中、今回はこれまた傑作キングダムロディマスの紹介です。
| TRANSFORMERS KINGDOM |
| TAKARATOMY / HASBRO |
| RODIMUS PRIME |
| 2021 |
【ロボットモード】G1アニメシーズン3(国内では「2010」)の司令官。オプティマスからマトリクスを引き継ぎましたが、リーダーとしての苦悩が描かれることが多く、最終的にオプティマスが復活してその座を返上するという不遇のキャラでした。
ただしこのロディマスプライムが登場したことによってトランスフォーマーユニバースは一気に広がり、シリーズものとしての地位を確立できたと言えるでしょう。振り返って考えるとTFにとってエポックメイキングなキャラクターであり、現在に至るまでファン人気は相当なものです。
そして2021年はSSでホットロッドがリメイクされ、間を置かずしてキングダムでロディマスプライムがリメイクされるという(変則的ですが)まさにロディマス祭。KDロディマスは、潤沢なコストをかけられるコマンダークラスでのリリースとなりました。
【アップ】SSホットロッドはアニメ劇中に極力寄せたデザインが特徴的でしたが、KDロディマスプライムはあくまでもジェネレーションズのロディマスといった印象。特に頭部は劇中イメージよりも雄々しくてイカつい軍曹系オッサンな感じにアレンジされています。カッコいいのは間違いありませんが、好き嫌いはあるかもしれません。
【可動】全体的には軽快な可動を誇りますが、肩の付け根だけ窮屈です。これはホットロッドもそうでした。ロディマス系アイテムにはよくある現象なので、キャラデザイン上の問題なんでしょうね。
手は人差し指と他の3本の指が別々に開閉できるタイプ。さすがコマンダークラス。
これって、この指差しポーズをするためだと思うんですよね。ムービーのラストバトルのワンシーンで、国内アニメ「2010」のOPにも使われているカット。なので知名度はかなりのものではないかと。
パンツ部分は見た目を損なわずなおかつ広く可動するように工夫して分割されています。これはSSホットロッドにも使われていた構造。
【付属品】まずはこちらの剣。「Sword of Primus」だそうです。指を開いて持たせます。
ロディマスに剣って初めてですよね？G1の役職「騎士」からの連想でしょうか。
プライマスの力！受けてみよ！
銃は「フォトンエリミネーター」。とっても長い！
持ち手としての5ミリペグが2つ付いているので、両手持ちもできます。
もちろんファイヤーエフェクトにも対応。
ちなみに付属のファイヤーエフェクトはこの7個。いつものセットで、カラーはわりと使いやすいクリアブルー。
さらにエフェクトパーツはもう1種。この商品専用のもので、やたらドス黒いスモッグみたいなエフェクトです。
一応腕のパイプに付けられますが…毒ガス攻撃みたいですね。
さあどこからでもかかってきなさい！！
剣と銃はそれぞれ背面にマウントしておくことができます。
次はマトリクスに関するギミック。ロディマスプライムにもちゃんとマトリクスが付属しており、SSホットロッドと違って胸の中に収納されています。
開く指を使って簡単に手に持たせることができます。ロディマスプライムの手は大きいから、マトリクスが逆にちっちゃ！
さらに光るマトリクスのエフェクトも付属。しかもわざわざSSホットロッドのものとは違うものです。また、SS版は軟質素材だったのに対し、こちらは硬質プラ製。そのせいか跳ね返りが強くてマトリクスになかなか装着できません。
【ビークルモード】SFフューチャースポーツカーに変形。というか本来はトラックキャブなんでしょうが、単独でホットロッドのようなスポーツカーとしても見立てられるデザインになっています。このような仕様はMPからわりと恒例になってますね。
薄さがウリだったSSホットロッドと比べ厚みがあってコロンとしていますが、これはこれでかっこいいじゃないですか。
ビークル側面に折りたたんだフォトンエリミネーター、底面にプライマスソードを装着。
SSアイテムと違って5ミリ穴が適度にあるので、武装の仕方はいろいろです。
スモッグエフェクトをエグゾーストパイプに取り付け。これは環境に悪そうw
【変形】回転や折りたたみなどかなりの工程をこなす手応えのある変形。ひとつひとつの動きに説得力があるので作業感は無く、面白さを感じながら変形できると思います。全体的にSSホットロッドに似ているのもポイントですね。またタイヤの収納などはコスト豊富なコマンダークラスならではの小技といった感じ。なお脚部のパーツを移動させる際にどう考えてもプラスチックの弾性に頼らざるを得ない部分があり、TFらしくなくてモヤモヤするかも。
【トレーラー】さあそしてロディマスプライムのビークルといえばトレーラー。これが彼の正統リメイクを阻む最大の難関で、オプティマスのように「無くてもまあいいか」にはならないし、それなりの大きさが無いと絶対にカッコ悪くなるコストイーターです。今回コマンダークラスになったことで、とりあえず大きさと見た目は十分に満足できるトレーラーが付属しました。
早速ビークルモードにドッキング。トレーラーの隙間にウイングがガチャっと気持ちよくはまり、フューチャートラックに早変わり。キャンピングカーなんて言われたりもするロディマスプライム独特のビークルモード完成です。
トレーラーが十分大きくて、満足度は高し。それにしてもこのレトロフューチャー感は現代でも色褪せない秀逸なデザインですね。
ビークル後方にはエフェクト用のジョイントが。狭いので小さいやつしか付けられません。
トレーラー後方はちゃんと開きます。スリムなビークルなら中に入れておくことも可能。なおタラップには伝説？のA.I.R.ロックシステムが付いてますね。
トレーラーの下部には小物入れになるトレーが収納されており、エフェクトを3つ入れておくことができます。
トレーラー前方上部にも小部屋が。ただしコアクラスも入らないような小ささ。
トレーラー上部には砲台を付けてみなさいと説明書にあります。
どうせなら反対向きに付けてアターック！した方がいいですよね。
トレーラーはパカっと開けて…
砲台を立てれば、モビルディフェンスベイが完成。この辺はオプティマスから引き継いだギミックでしょう。
アターック！！
ちゃんとグリップを持てるようになっているのが面白いポイント。
ちなみに砲台はオプティマスのローラーよろしく単独で運用することも可能。
それ以外は特にギミックもないスカスカなトレーラーなんですが、中には5ミリジョイントがたくさんあるので武器類をどんどん収納できますし、何より大きめなのでそれなりに基地としては使えます。
SSホットロッドと。大きさの違いもさることながら、SSとKDで明確にデザインラインが異なるのがわかるかと思います。ということは、ロディマスプライムアニメver.の可能性も残ってるのか…。
一瞬わからないかもですが、これはSSホットロッドにトレーラーを被せてみた図。
KDガルバトロンと。なんとガルバトロンの方が大きい！クラスの差が単純に大きさでなくてパーツ数などがからんでくるというのがよくわかります。
ロディマスvsガルバトロン！地球の運命をかけた戦い！
ぬおォォォォォォォォォ！！
せいやぁァァァァ！！
…ていうかラストバトルが「放り投げ」で決着が付くロボットアニメっていうのもすごいですねw
Till All Are One！！
KDロディマスプライムでした。デザインラインに若干アレンジが入っているものの、もうこれは決定版と言ってもいいくらいの傑作ロディマスです。SSホットロッドと共に、未体験の方は是非がんばって探してみてください！というわけで皆様からのご感想やレビューもお待ちしておりまーす。
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