過去良品を振り返るシリーズ。少し趣きを変えてマイクロマスターたちを紹介してみたいと思います。シージのマイクロマスター通常商品は全部で9種類。今回はそのうちカセットロンを除くWAVE1と2の4種類のレビューです。早速見てみましょう。
TRANSFORMERS SIEGE – HASBRO
ハズブロのトランスフォーマーメインラインである「ジェネレーションズ」の、2019年から始まったサブタイトル。ここから3シリーズをまとめて大きく”WAR FOR CYBERTRON TRILOGY”と銘打ち、その第1弾としてスタートした。NETFLIXオリジナルアニメーションと連動した商品展開が図られ、今作ではサイバトロン星での戦いと脱出が描かれた。トイライン全体のギミックは激しい戦いを意識したダメージ塗装、ウェポナイザーやバトルマスターなど5ミリジョイントを活用した武器換装、ディスプレイを装飾するエフェクトパーツなど。
| ・販売 | 2019年 |
SG-03 ロードハンドラー&スウィンドラー(Roadhandler & Swindler)
【フロント＆リア（ロボ）】G1マイクロマスターではレースカーパトロールチーム4体のうちの2体。上からロードハンドラー、スウィンドラーです。
小さいながらもチームのリーダーとして驚くべきパワーを持つロードハンドラー、戦闘力は低くてもクールな頭脳で効率的に戦うスウィンドラー。どちらも標準的なカーロボットですが、スウィンドラーは肩が大きく突き出した特徴のあるシルエットをしています。
G1マイクロマスターよりはサイズアップしているシージマイクロマスター。可動は全体的にこんな感じで、ヒザ有り・ヒジ無しで可動のクリアランスがあまり確保されていないアイテムが多め。コストのことを考えるとまあ納得かな。
【ビークルモード】シージ版はノンライセンスですが、G1で言うとロードハンドラーはポンティアックファイヤーバード、スウィンドラーはデロリアンDMC-12がモチーフでした。さすがにTFブランドだけあって小さくてもしっかりとした車のフォルム。ミニカーをわらわらさせて遊ぶというのがそもそものマイクロマスターのコンセプトでしょうね。
基地に並べたり通常サイズのTFとからめて遊ぶと楽しさ倍増。
シージマイクロマスターは「合体して武器に変形する」というギミックが共通で仕込まれており、5ミリピンがついています。レースカーパトロールはこんな感じでビークルのまま貼り付けるのもカッコいいかも。
合体させるのが基本ですが、レースカーパトロールチームは単体でもそれなりに武器に見えます。…と言ってもロボ脚の底に銃口モールドがあるだけなんですが、「見立て」で楽しむのはTFの伝統ですしね。別売のエフェクトパーツにも対応。
合体武器モード。いやむしろ単体より「見立て」が強くなったような…w。こういうのはあまり深く考えてはいけません。楽しんだ者勝ちですよ～。
SG-10 ストームクラウド＆ヴィスパー(Storm Cloud & Visper)
【フロント&リア】G1エアストライクパトロールチームから2体。上から順に、密にリーダーの座を狙っているハッカー・ストームクラウド、勇敢で賢く大胆なリーダー・ヴィスパー（G1ではウィスパー）。今回の4組の中で唯一ディセプティコンのチームですが、ディセプティコンらしく航空機から変形する奴らです。ラベンダーと黒を基調としたカラーリングや、大きな翼を背負ったデザインがなかなかカッコいいですね。
2体のうちストームクラウドに注目。両手が手の形ではなく3ミリピンになっていて、アームガンに見立てられます。変形の都合でヒジも曲がるし、ちゃんとエフェクトをつけることも可能。
背中に5ミリ穴も背負っているため、なんかこういう大砲を背負っているように演出することもできます。
【ビークルモード】それぞれG1時のモチーフはダッソー・ラファール戦闘機とF-19ステルス戦闘機（空想の戦闘機らしいですね）。どちらも特徴的なフォルムを持つ戦闘機だし、ほぼガワ変形なのでカッコいいです。ロボ時もそうですがそれぞれ色を反転させたようなカラーリングがまたいいですね。
ロボパーツはビークル底面に収まっているので厚みがありますが、このサイズだとそんなに気になりません。
ヴィスパーは1か所、ストームクラウドは5か所もエフェクトをつけられる！！
無理矢理単体武器モード。合体して大きな剣になるのですが、剣先のヴィスパーはそのままでいいとして、ストームクラウドの方はエフェクトをうまく使ってビームサーベル的にしてみました。いやヴィスパーもただ戦闘機を手に持ってるだけになってますw？
合体武器モード。マイクロン伝説で出てきたダークセイバー(TFWikiより）なんかもモチーフになっていると思われる巨大剣です。マイクロマスター合体武器の中ではかなり上位のまとまりの良さで、ちゃんと剣に見えます。
ズシャアッ！！サイズもハッタリが効いていて、これは誰が持っても映える良い武器ですね。
SG-09 トップショット&フラック(Topshot&Flak)
【フロント＆リア（ロボ）】G1バトルパトロールチームからの人選。上から順に、指示に忠実ではみ出すことを嫌うリーダー・トップショット(元はビッグショット)、緻密な戦術家でリーダーをサポートするフラック。戦闘車両からの変形ということでイカつい箱体型と渋いカラーリングが男の子魂を揺さぶります。
トップショットの背中の砲塔は、デフォでは下向きですが回転させればこのとおり。脚の後ろに長い「支え」があるので、ある程度アンバランスな体勢にも耐えられます。
フラックはビークル時の砲台が脚になるため、エフェクトを付けるとしたらこんな感じに。スタイリッシュアクションみたいでいいんでない？
【ビークル】G1モチーフはそれぞれデネルＧ-6自走砲、TOS-1ブラチーノだそう。軍用車両として見たことはありますが、なかなか通常アイテムには採用されないマイクロマスターならではのモチーフだと思います。
同じような変形が多いマイクロマスターの中でもフラックは脚部を折りたたむという独特の変形をするため、全長が短くてコロンとしています。
撃てーッ！！ファイヤーエフェクトが間違いなく一番似合うチーム。
単体武器はこんな感じでどうでしょうか。トップショットはちょっと苦しいかな…？フラックは足を伸ばしてもいいかもしれません。
合体武器モード。色が渋いのでちゃんと兵器に見えますし、元のモチーフを考慮に入れるとすごく強力そうです。ただし上から見てはいけませんよーw
SG-21 レッドヒート&ステークアウト(Red Heat & Stakeout)
【フロント&リア(ロボ)】G1レスキューパトロールチームからチョイス。上から順に、スリルを味わうのが大好きなレッドヒート(旧レッドホット)、ルールを破るほど仕事に熱心すぎたのでリーダーから降りたステークアウト。この他もとのチームは救急車のフィクシットとレスキューボートのシーウォッチということで、緊急車両チームということになります。
ストレートなヒロイックさのあるチームなので、日本においてマイクロマスターで唯一「V」のレギュラーメンバーに選ばれました。先日のビクトリーセイバーリメイク時もこの2体のリカラーでリリースされています。
【ホーリーとファイヤーのレビューはこちら】
レッドヒートはバトルパトロールのトップショットと同じ素体ですね。背中の砲塔が消防車のハシゴに置き換えられていますが、同じように頭上に伸ばして遊ぶことができます。ステークアウトは…お腹の穴にエフェクトつけてみましたw
【ビークル】それぞれG1のモチーフは架空の消防車とフォード・トーラスのパトカー。特にステークアウトはアメリカンポリスカラーでカッコいいですね。ただ、ボディ側面の文字はサイバトロン文字になっています。確かにシージの舞台はサイバトロン星での戦いですが、律儀にここまでこだわる必要もなかったような…。
レッドヒートのハシゴは折り畳んだり回転させたりして消防車としての遊びも一応可能。
日本でのホーリーたちの役割は、人間サイズに近いマスコット的なもの。というわけで少したわむれさせてみました。
単体で武器見立て。レッドヒートは車体上部に5ミリピンがあるので、足裏に付けて「ゲタ武器」という新しい提案はいかがでしょうか。
合体武器モード。この角度からはバッチリなんですが、上から見てはいけないのは相変わらずです。
まとめ
今回紹介したビークル勢ぞろい。バラエティに富んだチームがそろっています。もとは全部4体でひとつのチームだったんですが、4体ずつというのは流石に無理かー。何年後でもいいから同じフォーマットでそろってくれるとうれしいですね。
なおWAVE2にはこの他にカセットロンのチームがスパイパトロールとしてリリースされましたが、カセットたちはいつかまとめてサウンドウェーブと一緒に紹介したいと思います。
ロボでも。サイズが小さいだけに全体的に変形や可動がタイトでポロリしやすいという欠点がありますが、小ささがアイデンティティですからね。基地系のTFとからめるのには必須なので、是非ともコレクションに加えてあげてください。というわけで皆さまからのレビューや感想もお待ちしておりまーす。
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