さあアイツが我が家にもやって来ました。HASLABクラウドファンディングのトランスフォーマー編第2弾、ビクトリーセイバーです!言わずと知れた国内アニメ5作目「トランスフォーマーV」の主人公にして総司令官。国内のみの完全新規アイテムだったことや初の航空機司令官だったことなど、それまでに比べ独自色が非常に強いキャラクターでした。
これまではロボットマスターズやMPでの商品化はありましたが、世界展開のジェネレーションズ系での商品化はファンの長年の念願でもありました。それが今回はなんとスターセイバーに加え合体相手のビクトリーレオとの同時セット販売という夢でも見ているかのようなとんでもない状況に!理想的すぎてファンド価格26,950円は高いけど安い状態で、僕も迷わず参加させていただきました。
そして2022年末。待ちに待った商品が無事手元に届きましたので、まず今回はスターセイバーについてレビューしていきたいと思います。
TRANSFORMERS LEGACY – HASBRO
ハズブロのトランスフォーマーメインラインである「ジェネレーションズ」の、2022年のサブタイトル。前年まではある程度の一貫性のあるストーリーに沿って商品がリリースされていたが、レガシーでは「様々な世界を横断してキャラクターたちが集結する」という以前のコンセプトに回帰。ただ、例えばTFプライム世界のキャラクターがG1世界のデザインにリメイクされていたりという新たな展開も見られる。
・販売 | 2022年 |
・英名 | TRANSFORMERS LEGACY VICTORY SABER |
はじめに
【パッケージ】国内版はなんとオリジナルスリーブ入り。限定商品にたいていついてくる白黒のグリッド線デザインのやつです。これは嬉しい仕様。そしてデカい!
その下からはさらに万国共通(?)のスリーブが登場。前面は躍動感あふれるアニメ風イラスト、背面はでっかくビクトリーセイバーの写真。背景にはメタリックレッドが使われていて、とにかく滅茶苦茶シブくそして豪華です。ワクワク感半端ありません。
このスリーブには秘密があって、なんと丸ごと裏返して別デザインにすることができるというリバーシブル仕様になっております。しかも裏面はまるで日本の当時品トイのパッケージのようになっており、「トランスフォーマーV」のロゴや日本語が散りばめられたなんだか嬉し恥ずかしなデザイン。純和製TFであるスターセイバーへのリスペクトが感じられて素敵ですね。というわけで裏表はお好きな方で保存しましょう。
通常スリーブをとると、いよいよ商品とご対面。中は二重構造になっておりまして、最近の一般商品と違って本体やアクセサリ類が見栄え良く綺麗に並んでおります。このまましばらく眺めていられるくらい。これは意識したのかたまたまそうなったのかはわかりませんが、クラウドファンディングという特別な販売形態の商品ですから嬉しい仕様ですね。エントランスからすでに楽しいディズニーランドみたいな感じ?
紙系の付属品。左は説明書。フルカラーの1枚ものが畳まれております。右はイメージビジュアルのポスターというかパネル?すごくカッコいいんですが実は裏はボール紙…まあオマケだからいいかw
セイバー
【フロント&リア】ここから始めます。インナーロボである勇気のブレイン。スターセイバーをはじめとしたブレインマスターは体の中にこの「○○のブレイン」を内蔵しているのですが、各種メディアではあまり触れられず、結構謎の存在だったりします。アニメでも変形バンクで映るくらい。
過去のリメイクでは省略されたこともありましたが、今回はしっかり再現。ご覧のとおり近年のタイタンマスター系と同じような構造ですが比較にならないほど小さい上にちゃんと塗装までされています。油断してどっかに蹴っ飛ばしちゃったりすると探すのが大変なのでご注意を。
先にサイズ比較を。タイタンマスター系の半分くらいのサイズですね。タイタンマスターも小さくて「こんなの子供向け一般商品にできるんだー」とびっくりしましたが、クラファンだとここまでできるんですねー。
両手がボールジョイントで可動するほか、下半身も前に曲げることができます。
面白モードではありません。背中のフェイスパーツを上げることで合体形態です。フェイスパーツはクリアで成形されています。
セイバーのロボモードの胸を開けて、中に収納します。
ブレインセット!ガシャーン!
しかし入れ子構造のロボっていうのはブンドドがはかどりますよねぇ。ちなみにブレインが収納されるユニットはそれごと左右に回転するようになっており、それがそのままセイバーの頭部の可動になります。
【フロント&リア】これはまさしくセイバー!王道のトリコロールカラーがしっかりと成形色や塗装で再現されているほか、背面にはクリアパーツやメッキ処理も見えますね。ここからさらにスターセイバーのコアになることを考えるとプロポーションも素晴らしい。また、スターセイバーが赤メインになるのに対して青がメインになるようにデザインされているのがさすがですよねぇ。
【アップ】カッコええ〜!TFでありながら勇者シリーズへの過渡期を感じさせるバイザー顔がいいんですよね。表情も凛々しい。そして胸のでっかいサイバトロンマークが子供向け玩具感を主張していて素敵です。
【可動】ヒーロー着地!…なんですがおや?ちょっと苦しいかな。変形合体の都合上、何もかも完璧にとはいかないですよね。下腿部がどうしてもボリューム多めになってしまうのとヒザ位置が高いのとで、下半身の可動に制限があります。腰部分が3ブロックに分割されていたりとできることはちゃんと尽くしてくれてるんですけどね。なお頭部の可動は先述の特殊な構造のため左右45度くらいまでで、上下は無し。腕部はシンプルなデザインなのでかなりフレキシブルに動きます。
足首はデザイン上の制約で気持ち動く程度。ところでこのセイバーの足についてネット上で不具合が話題になっておりますが(足のパネルが少し浮くというもので、国内ロットの商品はほぼ全てが該当するらしい)、個人的には別になんとも感じませんでした。中にはひどいのもあるのかもしれませんが、ほとんど杞憂の範囲なので過度に心配しなくてもいいと思います。
【付属品】機首パーツを肩に接続可能。というかこれがデフォの姿ですね。セイバーらしさがグッと増します。
セイバーレーザー。スターセイバー時も使う武器なので、セイバー時だとちょっとオーバースケールです。
ダッシュだセイバー!
スターセイバー前提なのですごく小さく感じるセイバーですが、こうして比較してみると意外と標準的なデラックスサイズですね。
【ビークルモード】SFジェット機に変形。1989年という時代を加味しても、さらに10年くらい遡ったようなレトロすぎるデザインかな?青メインだったロボモードから赤メインにガラッと変わっています。クリアのキャノピーが嬉しい。
コックピットにはブレインマスターを乗せることができます。こういう入れ替え時になくしてしまわないように注意しましょう。
レトロ感については先述しましたが、なんかマジンガーとかコンバトラーの時代を彷彿とさせるスーパーロボット系のジェット機。
説明書では特に指示されていませんが、各所に5ミリ穴があるので武器をマウントすることができます。
【変形】全体的にそうなのですが、変形はごくごく簡単。下半身を縮めて腕を引っ込めればほぼ完成です。腕の収納も足の伸縮もタイタンズリターン期に多用されたおなじみの機構が使われています。
ロボモードに戻って遊びましょう。説明書では指示されていないのですが、スターセイバー時の武器ももちろん同じ5ミリジョイントなので持たせることができます。こちらはメイン武器のセイバーブレード。オーバースケールですがよく似合います。MPの時はちゃんと小さいサイズのものも付属していたようですが、今回はワンサイズのみ。
「どりゃー!!」
Vロックキャノン発射!!緑のエフェクトは今回の付属品です。
シールドも装備!オーバースケールの武器で遊ぶの楽しい!
ビクトリーレオの武器もつけちゃつて、セイバー最終決戦仕様!
今回のスターセイバーセットは、通常商品に倣って5ミリ穴がたくさんついているのがとても良いです。
スターセイバー
スターセイバーはここから始めましょうかねぇ。セイバーの合体モード!
それを迎え入れる本体!見ての通りこの時点で80パーセントは完成済みw!
合ッッッ体!!
「バトルアーップ!!」頭部は別パーツになっています。なおフェイス部分はこうやって上に上げておいて…
あとからジャキーン!と下ろすと雰囲気が出ていい感じ。
【フロント&リア】ワーイワーイ!スターセイバーだー!アレンジ無しのジェネレーション系ストレートリメイクのスターセイバー。これを待ってました!トリコロール+白というザ・日本の正統派ヒーローというカラーリングは意外とTFでは珍しい部類ですが、ツインアイ&マスクフェイスがちゃんとコンボイジンライの系譜であることを物語っております。なおこの後ビクトリーセイバーに合体することを見越してか、腕が若干長いシルエットになっている模様。
【アップ】先述した通りのキリリとしたマスク顔。スターセイバーの顔も媒体によっていろいろ解釈がありますが、最大公約数的な納得のカッコ良さじゃないでしょうか。アンテナがちゃんと外側に開いてくれるのが嬉しいポイント。なおやはり胸のメッキに目が行きますが、ここの部分はおそらく「V」をモチーフにしているデザインだと思われます。
【可動】ヒーロー着地!…は、やっぱりちょっと苦手なんですよ。ヒザが90度まで曲がらないのもひとつなんですが、肩まわりが独特。写真を見ていただけるとわかると思うのですが、肩ブロックを後ろ方向に開けるようになっていても(実は前にも開く)、上方向に開くことができないのです。これが意外と可動を窮屈にしちゃってます。
その他可動に関しては、ガチガチのクリックが多用された下半身がちょっと動かしていて怖いかも。ただこれは全合体の重さに耐えるためなのでしょうがないですね。
【付属品】まずはセイバーレーザー&Vシールド。セイバー時は大きすぎたレーザーも、スターセイバーが持てばちょっとした銃に。この辺のバランスは難しいところでしょうね。シールドはスターセイバーが最終決戦で突如使ったアドリブ装備の類なのですが、MPでも付属して認知度は高くなってきました。どうでもいいですがνガンダムのシールドに見えてしょうがないの僕だけw?
ちなみに手先の構造の話。親指以外の4本指は一緒に動かすことができ、グーとパーが可能。また、握った手の中に5ミリジョイントがあってこれで武器類を持つのですが、指を開くと連動して5ミリジョイントが引っ込むようになっています。なんか感動。
レオからVロックキャノンも借りちゃいます。こちらはなかなかの迫力。キャノンの後方パーツが腕にカッチリハマるようになっているのがなんかTFには珍しいミリタリー的な描写じゃありません?
ズババァァァン!!付属のスタンドで浮かせてます。
ハイ、そしてこちらがメイン武器セイバーブレード。スターセイバーにはちょうど良いサイズですね。細かいモールドが入っているのがカッコいい。
一応両手持ちも可能。
可動が限られている上にデカくて重いのでなかなか大変です。
棒立ちで旧玩具リスペクトモード。
こちらは旧玩具のパッケージアート再現で。
剣はシールドに収納しておくことが可能。チラッと見えてるのがカッコいいんですよね。
いろいろ装備してみました。スターセイバーは一応レガシーシリーズでのリリースなため、武器にも5ミリジョイントがついています。なのでVロックキャノンにセイバーレーザーをくっつけたりもできます。
ロボ本体にも5ミリジョイントがあちこちにあり、武器を背負っちゃったりしてもカッコいい。
「覚悟しろデスザラス!!」
「レッツセイ、GO!!」
…は、ネイティブが聞くと面白ワードらしいですね。まあ日本人が聞いてもちょっと変だもんなw
ビークルに変形させましょう。セイバーをはずした本体の手足を縮めて「Vスター」という状態に。少し硬いところはありますが(高級アイテムだから必要以上にビビっちゃうんですよね)簡単かつカッチリとロックされる頼もしい変形。なおこの状態でもドダイYSみたいに乗り物として運用可能。
そこへセイバーのジェット機モードの翼をたたんで、ドッキングさせると…
【ビークルモード】Gフォートレス…じゃなくて、Vスタージェット完成!ちなみにヘッドパーツや武器類を追加で付けています。この盛り盛り感がたまりません。
ところでさっきからガンダムを引き合いに出してますが、やっぱり完全和製になると似たところが出てくるんでしようね。スターセイバーは大河原邦男氏のデザインだからなおさらかもしれません。マスターフォース期までのTFだと日本ロボとの類似は全く感じないので、両者には明確な差があるんでしょう。デザインのプロじゃないからよくわかりませんが、この辺を掘り下げるのも面白い研究かもですね。
機体後方のジェットノズルにエフェクトを取り付ければ飛んでる感アップ。
もちろん武器につけても迫力マックスですよー。しかしこの緑色のエフェクトは綺麗で良いですねぇ。
小ロボをはべらすのも楽しい。
セイバー×Vスター。バランスをとって自立させているだけです。しかしただ上に乗せてるだけなのになんでこんなにアドレナリン出るんだろw
「レッツセイ、GO!!」(本日2回目)
【基地モード】Vスター部分は基地モードに変形させることもできます。よく見るとほぼ180度開脚しただけの見立て変形なのですが、TFではおなじみのパターンです。ちなみにこのシールド、すごくポロリしやすいです。
基地は色々と配置してナンボですよね。これをやりだすと時間がいくらあっても足りない…w
5ミリジョイントはあちこちにあるので、武器の配置も自由がききます。好きなように遊べ!
司令官ズを並べるのは大変なので、ガッツリ共演したゴッドジンライと。既製品改修でグレート合体させたゴッドジンライと、そのコンセプトを完成させたスターセイバー。TFどころか日本のロボット玩具の歴史上でも重要なキャラクター2人です。
ゴッドジンライでかい上にちょっといじりづらいところがあるんですよね。その後スターセイバーを触るといじりやすいのなんの。
ダブルアターック!!
兄弟の誓い!この並びができることが胸熱であると同時に、次はジンライ2周目かな〜と期待してしまう人間の業の深さよw
トランスフォーマーレガシー・クラウドファンディングビクトリーセイバーから、スターセイバーをまずは紹介しました。いやープレイバリュー半端じゃないから記事も長くなりますね。ここまでの感想としては、標準的なアイテムよりアクションが苦手なのが意外でしたが、まあその他の変形合体機構のことを考えれば納得かな。ジェネレーション系としてはほぼアレンジ0のストレートリメイクなのでそれだけでも十分価値がありますね。そして次回はビクトリーレオを紹介しようと思いますのでお楽しみに。というわけで皆様からのご感想やレビューもお待ちしております。したっけねー。
みんなのアメトイレビュー