内なるビーストよ覚醒せよ!映画『ビースト覚醒』アイテム、今回は簡易変形ラインである覚醒チェンジ単品の3アイテムを一気に紹介します。実写映画トイラインに簡易系はつきものですが、今回はワンステップではなく、一応通常アイテムと相互にからめることができるくらいのクオリティが確保されているようです。早速見ていくことにしましょう。
TRANSFORMERS RISE OF THE BEASTS – HASBRO
トランスフォーマー実写映画『ビースト覚醒』のトイライン。映画公開に合わせて2023年から展開。本格的なフィギュアはスタジオシリーズがあるため、全体的に低年齢層を意識した設計となっている。スタンダードなコアフィギュア、ビーストが武器やアーマーに変形し連動遊びができるビーストアライアンスなどサブライン多数。
・販売 | 2023年 |
・英名 | TRANSFORMERS RISE OF THE BEASTS BEAST ALLIANCE:BATTLE CHANGERS |
今回紹介する「覚醒チェンジ」ラインは、海外では「Battle Changers」と呼ばれています。国内では2023年4月にオプティマスプライムとライノックス、5月にバンブルビーがリリースされました。順番に見ていくことにしましょう。
BC-01 覚醒チェンジ オプティマスプライム(OPTIMUS PRIME)
【パッケージ】キッズ向け商品らしく、むき出しの簡易パッケージ。紙質もペラペラで、アメトイだなぁと感じます。「覚醒チェンジ」は簡単な変形と省略された可動、武器の展開ギミックが特徴です。
【ビークルモード】ビークル梱包で誰しもここから遊ぶことになると思いますので、ビークルから紹介したいと思います。今作のオプティマスプライムは前作『バンブルビー』に引き続きG1スタイルのトラックに変形するんだと思いますが、覚醒チェンジ版は何やら軍用車っぽい独特なビークルにアレンジされています。戦闘モードの司令官という感じで嫌いじゃありません。
フラットなフロント部と8輪タイヤが特徴。なんか既視感あるなと思ってたら、ビーストハンターズの司令官(TFWikiより)に少し似てるかも。
【変形】「タイヤを上げる→脚部を回して下げる→腕を広げる→頭を出す」でだいたい完了。簡易トイとはいえ、お子様にもしっかりと変形してる感を味わってもらえる工程数ではないでしょうか。ただし、一部パーツ移動が妙に固くて子供には無理じゃないかなというところが。個体差かもしれませんが、もし全体的にこうなら新規ユーザーは戸惑ってしまうかもしれません。
【ロボットモード】完成した司令官はディテール多めでなかなかの密度感。見た目は実写らしくていい感じです。背中に4本並んで配置されたタイヤには意外性とケレン味がありますね。
【アップ】ボディはビークルモードそのまんまなんですが、アップにも十分耐えられるデザイン。キッズにも実写のゴチャゴチャ感を楽しんでもらおうという心意気でしょうか。
【可動】可動はこんな感じ。ヒジとヒザ、首可動がありません。低年齢層向けの簡易ラインなので予想の範囲かな。なお変形の恩恵で何気に腕ロールはあります。
最初から見えているのでもうおわかりでしょうが、右手にはブレードが畳まれていて展開することができます。勝手にスプリングギミックかと思ってたんですがそうではなくて、手動で展開させる形。なお覚醒チェンジシリーズにはこのような内蔵武器が必ず装備されている模様で、海外名「バトルチェンジャー」はここから来ているものと思われます。
てーい!!
左手は5ミリなので、他商品の武器を持たせることももちろん可能。
覚醒チェンジセットのオプティマスと。今回の方は少し小さめですね。またセット版は体のモールドあっさり目なので、実写アイテム感は今回の方が上。同じ映画の同じキャラなんですが、随分と違うものですね。
BC-02 覚醒チェンジ ライノックス(RHINOX)
【パッケージ】次はサイ型TFライノックスです。ビースト覚醒アイテムでは初のライノックス。ビーストウォーズでは巨体ゆえのパワーファイターでありながらメカニックなど後方支援もこなす万能キャラでした。筋肉頭脳キャラは日本だと珍しいですがアメコミではわりといますよね。
【ビーストモード】ほどよくメカ成分がプラスされたサイ。他のビースト戦士たちと同じようなデザインコンセプトで、万人向けで良いと思います。
ビースト時の可動は少し前脚が動く程度。ビーストの肌の質感はサイらしさが出ているかと。
【変形】背中のガワをがばっと下げてロボ脚部にしたら、腕と背中を下げればだいたい完成。やはり小さい子には若干固いかなという部分があるのが気になります。
【ロボットモード】ほぼビーストウォーズのアニメ版ライノックスで、カラーリングをシブくした感じ。他のビースト戦士のように映画本編での姿とはおそらく異なります。すでにスタジオシリーズ版も発表されており、そちらが本当でしょうね。
【アップ】先述したとおり、アニメ版をそのままディテールアップしたような姿。胸にはサイの下顎パーツがダミーで表現されています。金と銀のカラーリングがなんとも神々しいですね。
【可動】ライノックスは変形の恩恵でヒザがあります。これだけでグッとポーズが決まるようになります。
バトルチェンジャーなので右手に武器がくっついています。ビーストウォーズアニメ劇中でもよく使われたチェーンガン。ちなみにライノックスの場合は武器がくっついた状態がデフォで、普通の手首はありません。
チェーンガンのひとつひとつのタブは3ミリになっているので、エフェクトを付けて遊べるほか、手動でグルグル回してアニメ劇中再現も可能。
ダナダナ~!!
ラインは様々ですが、ビーストウォーズの面々がだんだんとそろってきました。でもきっと映画のデザインとは全然違うんだろうなぁ。
BC-03 覚醒チェンジ バンブルビー(BUMBLEBEE)
【パッケージ】さてラストは5月発売のバンブルビーです。人気者だけあっていろんなラインに顔を出しますね。
【ビークルモード】オフロード仕様のカマロに変形。バンブルビーだけはマイケル・ベイ版デザインをかなり引きずっているため、ビースト覚醒版ビーとしてなかなか良い差別化だと思います。ところでビークル後方にロボの足(黒いパーツ)が縦にたたまれているのがちょっと目立ちます。デラックス版も足が飛び出ていたのを考えると、バンブルビーの足って意外と処理が悩ましいものなんですね。
タイヤも大きくて車高も高く、良いバランス。
デラックス版と並べてみました。カマロとしてのフォルムはデラックス版の方が美しいですが、オフロード仕様の説得力は覚醒チェンジの方が勝っているでしょうか。あとはまあラインの違いで覚醒チェンジ版のチープ感は否めませんけどね。
【変形】この画像を見ていただけるとだいたいの動きがわかるでしょうか。バンブルビーとしてはオーソドックスなパーツ配置となっております。ただ、このバンブルビーの変形にもやや動きが渋めに調整されているところがあって、せっかくの簡易トイラインなのにターゲットユーザーに伝わらないんじゃないかなとちょっと心配です。
【ロボットモード】色数が少なくて裸に見えるのは仕方がないとしてw、ちょっとマッチョなスタイリングになっているロボットモード。造形も緩めですね。お値段を考えればまあこんなもんでしょう。
変形させてちょっと驚いたのが、ビークルの前半分がほぼそのまま残ってボディになるという大胆な構造。ドアをたたんだりという工程がありません。でも出来上がってみるとそれほど違和感は無いですね。
顔のモールドは細かめで、劇中にも似ていると思います。
【可動】バンブルビーも頭部・ヒジ・ヒザの可動は無し。
バトルチェンジャーのギミックとして、腕をくるっと回転させてブラスターにすることができます。デラックス版にも同じようなギミックがありました。ブラスターは塗装もされており、モールドも細かくて気合が入っています。なおエフェクトには対応していません。
ユニクロンをやっつけろー!!
ロボットモードでもデラックス版と比較。デラックスだけ見た時は年齢層を下げた簡易感を結構感じましたが、そのデラックスが高そうに見えるくらいさらに簡易な覚醒チェンジ版。こうやっていろんな年齢層に訴求して、TFのすそ野が広がっていくといいですね。
まとめ&おまけ
覚醒チェンジ3種の紹介でした。かなりの低年齢層に向けたイージーなアイテムですが、ちゃんと変形の工程が練られていて、ターゲットのキッズたちもTFの手ごたえを感じられるような商品に仕上がっています。武器を展開するギミックもブンドドがはかどりますね。というわけで皆様からのご感想やレビューなんかもお待ちしておりま~す。
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