スピンマスターブラックアダム4インチ レビュー

スピンマスター 4インチ
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さて今回はスピンマスター4インチシリーズから、ブラックアダムWAVEを紹介します。映画『ブラックアダム』に合わせてリリースされた実写映画シリーズ。『ザ・バットマン』に続く第2弾で、直近では『ザ・フラッシュ』でも同様の商品展開があったばかりです。というわけでWAVE5種類を一気に見ていきましょう。

BATMAN 4” – SPIN MASTER
 カナダのスピンマスターが2020年から展開している4インチライン。新たにライセンスを獲得した同社は、バットマン・DCヒーローズそれぞれに4インチ・12インチのラインを立ち上げ、商品展開を開始した(ただし、DCヒーローズのラインは2020年で止まっている状況)。

・販売2022年
・英名SPINMASTER BLACK ADAM 4”

キッズ向けフィギュア展開をがんばっているスピンマスター。映画『BLACK ADAM』でも各種アイテムをリリースしました。4インチシリーズはシングルパック、5パック、ビークルとのセットなどを展開。フィギュア5体のセット版は米Amazonなどで販売されていてお得かなと思ったんですが、なんとフィギュア本体のみのセットでアクセサリが付属しないという微妙な仕様に。仕方がないのでこちらのシングルパックにするかと思えば、こちらはこちらでストア(ターゲット?)限定で日本からは入手しずらいという状況。なんやかんやで苦労して入手したシングルパック5種類となります。

パッケージ裏面は全て同じなので、ここで紹介。このWAVEでは、映画の主人公ブラックアダムと、JSA(ジャスティス・ソサエティ・オブ・アメリカ)のメンバー4人が立体化されました。6~7インチならともかく、4インチサイズではなかなかお目にかかれない面々なのでまずは商品化していただいたことに感謝です。

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ブラックアダム(BLACK ADAM)

【パッケージ】本名テス・アダム。エジプト風の古代小国カーンダック出身で、魔術師シャザムからエジプトの神々の力を与えられました。やがて悪行に走ったアダムは封印され長い眠りにつきましたが、ひょんなことから現代に復活し、(ヒーローの)シャザムのライバルであるスーパーヴィランとして活躍しています。
ちなみに今となってはだいぶ浸透してきた話ですが、もともとは40年代にフォーセットコミックス社のキャプテンマーベル(今のシャザムのこと)の敵として登場していたキャラ。キャプテンマーベルがスーパーマンに似ているとしてDCコミックスとの裁判になり、一時は表舞台から消えてしまいました。後にそのDCがキャプテンマーベルの使用権を獲得し、ブラックアダムもはれてDCユニバースに編入となったのでした。

【フロント&リア】ブラックアダムというか、ドゥエイン・ジョンソン!映画でももう何もかもドゥエインそのもので、キャラクターのイメージそのものを塗り替えてしまいかねない存在感です。キャットウーマンのミシェルファイファーやニックフューリーのサミュエルジャクソンなど、俳優イメージがキャラを上書きしてしまう例って時々ありますよね。
ちなみにコスチュームは比較的コミックに忠実な全身タイツタイプ。アレンジしないと実写化にあたってダサくなってしまいがちですが、ドゥエイン兄貴のスーパーマッチョボディのおかげで全くコスプレ感無しw!

【アップ】サイズを考えれば結構ご本人に似ている頭部。ただ、なんだか妙に柔和な表情になっちゃっているので緊張感が無い…w。劇中ではずっと険しい顔してたんですけどね。

【可動】フルアクション最低限の9ポイント可動。スピンマスター社の4インチではおなじみです。なおそれぞれの関節はもうちょっと動いてくれればなぁという可動範囲。

【付属品】サンダーボルト的なエフェクトパーツが付属。ピンで手に持たせます。米Amazonの5パックにはこれが付いてないんですよねぇ。

劇中だとこんな感じで空中移動してましたね。DCエクステンデットユニバースも今後大きく方向転換するみたいなので、シャザムとの対決とかはどうなるんでしょう。ヒーロー映画も多すぎてついていくのも大変です。

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ホークマン(HAWKMAN)

【パッケージ】本名カーター・ホール。40年代から活躍する古参ヒーローで、古代エジプトのクフ王の生まれ変わり。惑星サナガーで採掘されるNthメタルでできた装備を身にまとい戦う直情型です。
映画ではアマンダ・ウォラーの命で動くスーパーヒーローチームJSAのリーダー。正義のヒーローなのに市民から厭われるという難しい役柄になっています。
その他アローバースのドラマ『レジェンドオブトゥモロー』にも相方のホークガールと共に出てました。

【フロント&リア】ゴールド基調のカラーリングに大きな翼。ボリュームもたっぷりで今回のWAVEでは一番豪華な見た目のフィギュアです。コスチュームもコミックに近くて親しみやすい。

ちなみに背中の両翼は取り外すことも可能。

【アップ】ややユルめの造形ですが雰囲気は出てるかな。ところでホークマンもコミックでは黒人ではありませんが、今回演じたオルディス・ホッジはめちゃくちゃハマってました。

【可動】ここまではなかなか良さげなホークマンですが、実は可動が苦手。可動ポイント数こそ他のフィギュアと同じですが、装飾等の干渉により可動範囲が限定的。劇中で激しくバトルしていただけにちょっと残念です。

【付属品】アックスとメイスが付属。メイスの方が有名ですが、どちらも彼らしい武器です。

映画はヴィランのブラックアダムが主役という構成上、どちらが正義なのかという感じでJSAと市民の関係性が複雑な描かれ方をしています。下手すると陰鬱な流れにもなりかねないシナリオでしたが、ホークマンの竹を割ったような正義感でうまくそれを避けられており、よく考えられたキャラクター選抜だなと感じました。

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ドクターフェイト(DR.FATE)

【パッケージ】本名ケント・ネルソン。秩序の大公ナブーの魔力が宿った黄金の兜によりパワーを発揮する魔術系ヒーロー。物理魔法や分身、未来予知などを駆使して戦います。マーベルとDCのヒーローかぶりは日常茶飯事ですが、先行して映画化されたマーベルのドクターストレンジとの差別化が見どころ。実際は戦闘スタイルにはそれほど差は無いように感じましたが、素顔の「老いたいぶし銀のヒーロー」というキャラクター像が新しく、今回のJSAの良識としての存在感が抜群でした。

【フロント&リア】黄金のマスクがあるだけでもう誰が見てもフェイト。やはり比較的コミックに忠実な衣装で嬉しい限りです。1940年代に登場した非常に古いヒーローですが、もともと実写化してもそれほど違和感のないコスチュームかもしれません。

【アップ】劇中のギラッギラなメッキ感は流石に再現できておりません。なおコミックでは目のところが空いていることが多いですが、今回はのっぺりとした完全な平面になっており、神秘性を増しています。

【可動】シリーズ標準の可動部。フェイトは特に干渉部も無いのでこんな感じです。

【付属品】ブラックアダムと同じようなサンダーエフェクトが付属。よく見ると「アンク」の文字がかたどられているので、ただの電撃ではなくナブーのマジックエネルギー的なものかもしれません。

いきなり初登場キャラが5人という賑やかな映画でしたが、JSA側はホークマンとフェイトに焦点を絞ることでうまくまとめています。個人的には今作で一番楽しみなキャラだったので、彼の活躍には十分満足できました。

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サイクロン(CYCLONE)

【パッケージ】本名マクシーン・ハンケル。初代レッドトルネードの孫娘で、2007年登場の新しめのキャラ。その名のとおり風を操るスーパーパワーを持っています。今作JSAの女性枠ということでのチョイスでしょうね。

【フロント&リア】サイクロンというキャラは今作で初めて知りましたが、コスチュームは若干アレンジが加えられているみたいですね。「風使い」ということが一目でわかるような良いデザインです。また、グリーンというカラーリングも今回彼女が選ばれた理由のひとつだと思われます。

【アップ】顔は…あれ?なんかご本人にはあまり似てなくて、髪型を含めてフワちゃんぽいんですが…w。頭部から胸部にかけての込み入った塗装はがんばってます。

【可動】肩が衣装に干渉して上がりずらいのと、女性型あるあるで髪の毛が邪魔をして首が回りません。

【付属品】サイクロンらしく風エフェクトが付属。このグルグルの中に持ち手があって、手に持たせています。これは造形を含めなかなか良いエフェクト。

風パワーで空も飛べます。劇中ではアトムスマッシャーと共に2軍扱いでしたが、物語をゴチャゴチャさせないためには仕方ありませんね。初実写化キャラですから、エクステンデッドユニバース改変後も活躍できるかどうか、今後を見守りましょう。

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アトムスマッシャー(ATOM SMASHER)

【パッケージ】本名アル・ロススタイン。80年代登場のヒーロー。自身の分子構造を変化させて巨大化する能力を持っています。巨大化するアトムスマッシャーって何?小さくなるアトムと違うの?と最初は思いましたが、なんとややこしいことに全くの別人。初代アトム(縮小巨大化能力無し)から名前を引き継ぎ、実の祖父はサイクロトロン(アトムのヴィラン。サイクロンじゃありません)からの遺伝でスーパーパワーを得ました。小さくなるアトムことレイ・パーマーは特に関わりは無いみたいです。
ちなみに実写化は2度目で、アローバースの『フラッシュ』シーズン2にゲストヴィランとして登場してたらしい。当時見ましたけど忘れちゃいましたw。それよりも小さくなるアトムことレイ・パーマーは『レジェンドオブトゥモロー』のレギュラーキャラとしていい味出してますよね。

【フロント&リア】全身タイツ系のシンプルコスチューム。似たようなヒーローだらけで、もう一般ユーザーには見分けがつかないんじゃないかな。劇中では叔父からもらったスーツだと語り、詳しくは語られませんがバックグラウンドを示唆していました。

【アップ】このサイズなので布の質感を出すのは無理でしたね。ツルンとしちゃってます。

【可動】デザイン上、干渉するような箇所は一切無いので、今WAVEでは一番動かせるアイテムです。

【付属品】エネルギーっぽいパンチエフェクトが付属。こんな技使ってたかな?巨大化すると身体の各所にエネルギーラインのようなものが光っていたので、そこからの連想かもしれません。

このサイズでもアオリで撮れば巨大感!
アトムスマッシャーは今回のJSAでは新参の若者で、なかなか上手に戦えないコミカル要因として描かれていました。サイクロンとちょっと良い仲だったり。また何かの映画で再登場できればいいですね。

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まとめ&おまけ

スピンマスターの通常弾のシャザムと。サイズはもちろん合ってますがデザインラインはやっぱり違いますね。

実写シリーズのバットマンと。『ザ・バットマン』シリーズの方が少しだけボリュームがあります。だんだんコストカットしてるのかな?

JSAvsブラックアダム!!

ホークマンの一撃!!

フェイトのエクスプロージョン!!

サイクロンの風攻撃!

巨大化アトムスマッシャー!
…に、見えますか?

「無駄!」

「無駄無駄!」

「無駄ァァァッ!!」

「映画ではここまではならないぞ!安心して見てくれよな!」

【ブラックアダム】
本当の正義とは何か?重いテーマをかかえつつもサクサク軽快に観られるヒーロー映画です。ブラックアダムというかもはや”ドゥエイン・ジョンソン”の問答無用の強さと、新キャラ祭りを楽しみましょう!

【ワーナー公式予告】

↓プライムビデオはこちら


ブラックアダム(吹替版)

↓ブルーレイはこちら


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というわけでスピンマスターブラックアダム4インチでした。キッズ向けのベーシックフィギュアなんですが、ハズブロのレトロコレクションと違うのがちゃんと9ポイント可動を備えているところなんですよね。造形のヌルさはともかくコレクションするにはちょうど良い大きさなので、今後もずっと続けていただきたいところです。というわけで皆様からのご感想やレビューなんかもお待ちしております。したっけね〜。

【マクファーレントイズ/DCマルチバースのブラックアダムシリーズはこちら】

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