トランスフォーマースタジオシリーズSS-97 アイアンハイド & ER アイアンハイド+ラチェット レビュー

TFムービー系
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 さて今回はトランスフォーマースタジオシリーズからアイアンハイドです。スタジオはスタジオでも、アニメ映画「ザ・ムービー」からチョイスされたいわゆる86シリーズ。なのでよく見慣れたG1ハイドということになりますね。G1ハイドと言えばアースライズ型が今のところ現役だったので、今回はアースライズアイアンハイドと、ついでに同型のラチェットも一緒に記事にしていきたいと思います。

TRANSFORMERS STUDIO SERIES – HASBRO
 ハズブロのトランスフォーマー実写映画のトイライン。2018年から展開。映画『バンブルビー』公開に合わせてこれまでのラインを仕切り直しし、歴代のキャラクターをより劇中に近い形・スケール感の新規設計でリリースしていく形となった。主に映画1作目から3作目(『ダークサイドムーン』)、および『バンブルビー』の登場キャラクターからチョイスされている。

・販売2023年/2021年
・英名TRANSFORMERS STUDIO SERIES IRONHIDE / EARTH RISE IRONHIDE + RATCHET
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スタジオシリーズ SS-97 アイアンハイド Studio Series Ironhide

【パッケージ】アニメ映画「ザ・ムービー」からのチョイス。とは言っても冒頭ですぐ死んじゃうんですけど…まあG1デザインのアイアンハイドが手に入るんだからいいか。

【ロボットモード】G1準拠のアイアンハイドはこれまで何度かリリースされていますが、これまでになくのっぺりとした箱体型の、まさにアニメから飛び出してきたような雰囲気。そうきましたか…。初見の印象は整形色がチープかなという感じ。ただ2次元の嘘が多いアイアンハイドは商品化にあたってどこかに皺寄せが来ることが多いのですが、今回は特に見当たらないのが期待を高めてくれます。

【アップ】頭部もこれまでになく線を省いたシンプルアニメ風。血の気が多いキャラですが表情はおすまし顔です。

【可動】ヒジヒザは90度くらいまで。パンツの前垂れは全体が上に上がる構造になっており、よく見てはいけない状態になりますが太ももの干渉を避けられるようになっています。

【付属品】レーザーピストルが2丁付属。全く同じものです。なんか勝手なイメージで拳で殴ることの方が多そうw

 なんか拳が大きめに作られてますよね。やっぱり殴れってことw?

 シージ等の武器エフェクトに対応。

 背中と足に武器をマウント可能です。5ミリジョイントはあまり無いんですが、なぜか銃のジョイントは充実。

【ビークル】G1のモチーフである日産チェリーバネット風のワンボックス車に変形。ライセンスは無く、どちらかというとアニメ劇中で描かれた姿という雰囲気です。シルエットは問題無いのですが、やはり一番気になるのがボディ横の黄色いラインが無いこと。もしかしてアニメではライン無かったのかなと思いましたが、そんなことは無いですね。よく見るとちゃんとラインのモールドが彫ってあるので、コストの関係で省かれたんでしょうか。ほんとここだけは残念です。なおERと比べて窓が全てクリアになったのは大きな進化。

 武器はルーフの上に取り付けるか、車体後方の底に取り付けてエグゾーストパイプ風にもできます。

【変形】これはすごい。シージやアースライズの変形を踏襲しているのですが、ERの課題だったルーフ余剰と足丸出しをパタパタパネル変形で解決しています。パネル変形というと傑作ERオプティマスを思い起こしますが、これも複雑な構造のわりにわかりやすい負けず劣らずの快作じゃないでしょうか。ただパネルが薄くジョイントが硬いので若干強度に不安があります。

一応G1リスペクトモード。

こんなアイアンハイドは嫌だ!
実は臆病。

こんなアイアンハイドは嫌だ!
比喩じゃない。

 スタジオシリーズアイアンハイドでした。パッと見は野暮ったくて「あれ?退化した?」と感じたのですが、これは間違いなく超進化してます。整形色がチープなのはアニメ風と思えば気にならなくなりますし、ビークルの黄色ラインはSNSでテープを貼ってるのを見て解決できるのがわかりました。何よりパタパタ気持ちいいパネル変形は一度は味わっていただきたいところ。ひとまずアイアンハイドの決定版と言って良いと思いますので、気になる方はお早めの購入をお勧めいたします。

【国内ショップで探す(スポンサーリンク)】

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アースライズ ER EX-18アイアンハイド & ER EX-20ラチェット Earthrise Ironhide & Ratchet

【ロボットモード】それぞれシージ型のリデコでリリースされたアースライズ型アイアンハイドとラチェット。色と頭部、ビークル時の回転灯の有無が異なるのみで全く同じ型となっています。
 見た目はかなりG1に近いのですが、もとのシージ型の影響もありSS版と比べると全体的にスタイリッシュな味付けになっているのがわかると思います。
 なおアイアンハイドはプロールと、ラチェットはライフラインとのボックスセット販売です。

【アップ】頭部もG1準拠なのですが、全体のバランスに今風のカッコいいアレンジが入っていますね。

【可動】ヒーロー着地。近年のTFとしては標準的な可動ですかね。アイアンハイドは無理ですがラチェットは若干上を向くことができます。

 適当にアクション。SSとはパンツの形状が大きく異なり、こちらのER型の方が動かしやすいです。なおER型はシージ型を一部流用しており、写真だと前腕部がそうなのですが、シージのときの細かいディテールが悪目立ちしてしまいますね。

 軍医と言えばジャンプキックw

【付属品】銃がひとつ付属。アイアンハイドらしい小さなハンドガンです。なおシージの時はラチェットの武器が異なっていましたが、ER版は同じ武器となっています。

 そしてこれがER版最大の特徴、巨大シールドです。シージ型のリデコの都合でビークル時のルーフがどうしても余剰となるため、それを思い切ってシールドにしてしまったというもの。最初は戸惑いましたが、慣れてくるとこれはこれで新たなキャラ付けになってていいんじゃないかと思います。5ミリジョイント接続なので色々な遊び方が考えられます。

 シールドからはジェットノズル的なものを出したりしまったりできます。ロケットランチャーに見立てることもでき、血の気の多いアイアンハイドらしい武器に早変わり。

 ハンドガンもシールドも、もちろんエフェクトに対応。

 普段は背中に背負っておいてもカッコいい。

【ビークルモード】シージ型のガワを大幅に取り替えて再現されたワンボックス車。ルーフが余剰なこともあり、特に前方については何も文句ない出来なのですが問題はリア。ロボ時の足が丸出しになっていて明らかに浮いてしまっています。

 顔はかなり日本車であるチェリーバネットの雰囲気が出ているかと。アイアンハイドの黄色いラインもバッチリで、このアングルだとほぼ完璧。あ、ロボ時に肩になる黒いパーツが気になるかな?

 …ところが後ろから見ると別物なんですよね。ここはシージ型のまんまで、完全にSFビークルになってしまっております。コストの関係なんでしょうが、これを妥協しなければならなかったのはかなり苦しかったでしょうね。

【変形】シージ型とほぼ同じ変形。ガワが異なるだけでほぼ一緒で、ロボ→ビークルの場合は最後に別パーツのルーフをかぶせて完成といった感じ。変形そのものは単純かつ大胆で面白い変形で、上半身をクルっと回すところがクセになります。ロボにするときにパーツを止めるロックがカチッカチッと無理なくはまっていくところもさすが職人技。そしてこの変形が基本的にSS版にも受け継がれています。

 ER型でもリスペクトモード。ルーフがなんとなくG1版っぽさ(TFWikiより)を強調してくれて面白いです。G1のベースにするには小さいですけど。

 もうひとつのERハイド型・DK-2ガードも混ぜて、これで全部。DK-2ガードは完全にアイアンハイドと同型です。

 ビークルでも。ダイアクロン時代は黒と救急車のみだったので、基本的にはカラバリはこれで終了でしょうかね。実は日本の書籍通販で突如登場した緑色のラチェット(もちろん実写の逆輸入)も存在していて、また拾われる可能性がなくはないですが…。

【DK-2ガードのレビューはこちら】

トランスフォーマーレガシー DK-2ガード レビュー
 さて今回紹介するのはトランスフォーマーレガシーの海外Hasbro Pulse限定DK-2ガードです。アースライズアイアンハイド型のダイアクロン先祖返りカラーで、元々は黒のチェリーバネット。このカラーは今までトランスフォーマーになったこと...

 イェ~イ!!実はこの使い方が一番好きw。というわけでアースライズワンボックス組でした。ルーフ余剰は賛否のわかれるところですが、装備品としてはなかなか見栄えのするものになっていますし、オリジナル玩具のことを考えると当たらずとも遠からずで実はそんなに悪くないんですよね。ビークル後部の足丸出しだけはどうにもならないですが…。なおどちらも限定ボックスセット品なので入手難度は高めです。気長に探してみてくださいませ。

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まとめ&おまけ

 アイアンハイド同士で比べてみます。ER版は顔も細長くアレンジされている他、全体的にメリハリのついたスタイリッシュなシルエットになっています。SS版はややずんぐりした野暮ったい体形。カラーリングもあずき色っぽいシックなERと真っ赤がドギツイSS版という関係で、どちらが良いかは目指す方向によりますね。

 ビークル比較。カーモデルとしてはERはいい線言ってるんだよなぁ。車体後部以外は。SS版は架空の車感が強くなっちゃってるのと、やっぱりラインが欲しかった。ただ窓が全部クリアなのは嬉しいです。

 ついでにシージ版も引っ張り出してきて、近年のアイアンハイド勢ぞろい。2019年からまさかこんな短い期間で次々とアップデートされるとは夢にも思いませんでしたよ。

 さーてヒマつぶしにデストロンでも血祭りにあげてくっか!

 アイアンハイド進化の歴史。

4コマ劇場
「サイバトロン破壊大帝」

THE END

 SSアイアンハイド、ERアイアンハイド&ラチェットでした。妥協点はあるもののER型も決して悪くないものなので、正直今回のSSどうなの…と思っていたのですが、間違いなく進化が感じられて満足でした。これから選ぶというのであれば、入手しやすいSS版で決まりだと思います。そして余裕のある方は是非とも両方手に取ってみてその変遷を感じてみて下さい。というわけで皆様からのご感想やレビューもお待ちしております。したっけねー。

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