過去良品を振り返るシリーズ。ワイルドキングで遊んでいるとどうしても引っ張り出したくなるビーストウォーズネオの面々(配信もやってるし)。今回はオーバービューということでデストロンのレギュラーキャラをサクッと紹介していきます。
BEAST WARS NEO |
TAKARATOMY / HASBRO |
1999 |

ビーストウォーズネオは1999年の国内オリジナルアニメ。宇宙に散らばったアンゴルモアカプセルを巡って両軍が争う物語で、マグマトロン率いるデストロン部隊は恐竜がモチーフになっています。なおリーダーのマグマトロンは下記記事をご覧ください。

D-29ガイルダート(GUILEDART)



【ビーストモード】トリケラトプスに変形するマグマトロンの副官。あいかわらず造形は素晴らしく、ツヤのあるプラで爬虫類的な肌の質感もよく再現されています。


鼻の上のツノを動かすと、舌が飛び出て目が白目になるというしょうもないことに全力投球なギミックがw

そのまま腹やシッポを少し変形させれば、世にも珍しい第3形態のデッドフェイクモード!ビーストウォーズにもともと備わっていた「グロテスクさ」を追求した究極のギミックです。



【ロボットモード】恐竜ロボらしいややズングリしたスタイルが力強いガイルダート。ガワとメカのバランスも丁度良く、完成度は高いと思います。変形難易度もネオ商品としてはわかりやすい方。


右腕はトリケラの頭で、左肩は背中部分。恐竜の特徴を活かした戦闘スタイルで遊べます。


シッポは銃型のテールシューターに。ミサイルを飛ばすことができます。
全体的にネオ期らしい密度感が素晴らしく、広くお勧めできる佳作と言えるでしょう。
D-30セイバーバック(SABERBACK)



【ビーストモード】ステゴサウルスに変形するナルシストの幻術師。ガイルダートに比べると四肢の付き方がちょっと変なのと、顔の真ん中の分割線…は仕方ないか。肌の質感はいい感じ。



第3形態はクロートラップモード。シッポをパカっと割ると巨大な花が出現。スプリングで相手を捕えることができます。なんて大胆なギミックでしょう。

この型の面白いところがこれ。胴体を割ると丁度頭のところに頭蓋骨のモールドが。遊び心あふれるプロダクトデザインです。



【ロボットモード】ネイティブアメリカンの雰囲気を持ったロボットモード。幻術師というだけあって背中のヒレや大きく伸びたガワパーツなどが不思議な配置。

胸の骨をよけるとスパーククリスタルが。

背中のヒレはこんなふうに背骨のように頭部につながっているという構造。適当にセイバーウィップ!


トラップモードで使ったシッポは手に持ってトリプルクローとして使えます。ドギツイ模様が怪しさ全開です。

これも適当に幻術瞑想モード。
というわけでエキセントリックなギミックが散りばめられた意欲作で、ネオ期の充実度がよくわかるアイテムとなっています。
D-31スリング(SLING)




【ビーストモード】ディメトロドンに変形する三下キャラ。ちなみに恐竜ではありませんw小さめサイズのベーシッククラスのアイテムで、ボディのカラーがチグハグなのがちょっと気になります。口は開閉が可能。



第3形態はセイバーバックに似たトラップモード。花の真ん中のボタンを押すとスプリングで閉まります。




【ロボットモード】非常にシンプルなロボットモード。ボールジョイント多用とディメトロドンの意匠が各所に散りばめられているのがビースト戦士らしいデザインです。

トラップに使った背びれパーツは、ロボモードではシールドになります。


右手にはシッポがそのままくっついていてテールバンカーに。全体的に複雑な機構もなく、気軽に遊べるアイテムとなっております。
D-32デッドエンド(DEAD END)



【ビーストモード】アンモナイトに変形。これまた恐竜ではないのですが、そもそもリアルなアンモナイトのオモチャというのが珍しい上に、パール調の成形色とパステルなカラーで存在感バツグン!国内主導でこれができたんだから良い時代だったんですね。


ボディ上のスイッチを押すと殻の片方がスプリングで飛び出すというトンデモギミック付き。



【ロボットモード】殻をパカっと割って中に折り畳まれたロボを戻すと完成。ある意味ガワ変形の極地で、このロボパーツを正しく折り畳まないとアンモナイトに戻せないという違った意味で難易度の高い変形です。
なお巨大な貝殻が両側に配置されるというデザインは非常にエキセントリックで、このアイテムを開発した製作陣はさぞかし楽しんで作ったんだろうなぁと想像してしまいます。


タコ足(タコじゃないけど)の一部を取り外すと手持ち武器のデッドガンに。

鉄壁ガード形態!
というわけで説明書が無いと変形が難しい文字通りの「シェルフォーマー」ですが、美しい殻の質感や大胆なロボデザインはぜひ手に取って堪能していただきたいところです。
D-36アルカディス(ARCHADIS)




【ビーストモード】始祖鳥に変形するデストロン追加戦士。始祖鳥ですよ!そんなオモチャこれ以外にあります?w
ビーストウォーズ期のイケイケな状況を感じさせる貴重なモチーフですね。

フォルムはもちろんのことメタリックの多色グラデーション塗装が豪華で、翼を広げると昔の図鑑の始祖鳥そのまま!

翼の裏にウィングボムをセット。


そのまま翼の上のスイッチを押すと翼がシャキンと伸び、ボムが投下されます。

なおそのまま両翼を伸ばせば、先端に機銃の付いた第3形態アタックモードにできます。



【ロボットモード】始祖鳥のパーツが横向きに配置され、翼がポンチョのようになっているという非常に凝ったデザインのロボットモード。ガンマンがイメージされているようです。

左腕は始祖鳥の頭部そのまま。ちなみにポンチョが邪魔で可動域は狭いです。



右腕には銃が隠されており、尾羽パーツをくるっと回すことで銃もくるっと回って手の中に収まるというちょっとした連動ギミック付き。

全体的に可動はイマイチですが、デザイン的には目を見張る部分が多く、じっくり観察するのも良いアイテムです。
まとめ

ビーストウォーズネオからレギュラーデストロンチームでした。ビーストウォーズ大ブームから落ち着いてきたころですが、商品としては脂が乗りまくった複雑怪奇・奇妙奇天烈なアイテムが目白押し!ネオとカーロボットはTF史に残るひとつのピークだと思いますので、未体験の方は是非味わってみてください。というわけで皆様からのレビューやご感想もお待ちしております。
みんなのアメトイレビュー
当時よく分からずアルカディスを買ってもらいましたけど、今見てもこいつクソかっこいいな……彼こそ再販かリメイクするべきなんすよ!!!!
当時品の出来が良いとリメイクの意義がぼやけますが、ライトな感じの作りでも見てみたいですね^_^