さて今回はしばらく放置していたレガシーの米Amazon限定シリーズ「レックンルールコレクション」から残り2体をまとめて紹介したいと思います。ちょっと長くなりますが早速どうぞ。
TRANSFORMERS LEGACY – HASBRO
ハズブロのトランスフォーマーメインラインである「ジェネレーションズ」の、2022年のサブタイトル。前年まではある程度の一貫性のあるストーリーに沿って商品がリリースされていたが、レガシーでは「様々な世界を横断してキャラクターたちが集結する」という以前のコンセプトに回帰。ただ、例えばTFプライム世界のキャラクターがG1世界のデザインにリメイクされていたりという新たな展開も見られる。
・販売 | 2022年 |
・英名 | TRANSFORMERS LEGACY WRECK’N RULE COLLECTION PRIME UNIVERSE BULKHEAD / DIACLONE UNIVERSE TWIN TWIST |
プライムユニバース・バルクヘッド
【パッケージ】レックンルールコレクションのパッケージはレガシー通常商品と異なる四角い立方体パッケージ。そして全5アイテムをつなげると大きなイラストができあがるようになっています。
【フロント&リア(ロボ)】「トランスフォーマープライム」から参戦のパワーファイター。バルクヘッドというキャラはアニメイテッドが初ですが(同盟の別キャラはそれより前にいました)、どちらかというとおっとりしたアニメイテッド版に比べ、プライム版は血の気多めの頼れるアニキといった感じ。サイバトロン星ではレッカーズの一員だったことが劇中でも語られており、まさに今回のレックンルールコレクションにピッタリの人選といったところです。
型としては「TL-03オートボットバルクヘッド」とまるっきり同じで、カラーリングがより渋いカーキ色になり、アーミーカモの迷彩模様がつきました。この仕様については特に元ネタなどは無いはずです。
【アップ】プライムバルクヘッドを微妙にG1テイストで味付けした頭部。鼻がついたのが大きな違いですが、特徴的なアゴはほぼそのままなので他のG1転生キャラよりは違和感少な目です。
それよりも大きな違いはやはりボディ(ビークル)ですよね。丸いSUV→四角いトラックというかなり大胆な変更がなされているのですが、それなのにちゃんとバルクヘッドに見えるのがデザインした人すごい。
【可動】ヒーロー着地!四角くて大きい胸ブロックが若干可動の邪魔をするのですが、それでもかなり自由にアクションできます。巨漢キャラとしては十分だと思います。
【付属品】アクセサリは4つと多め。まずはこちらのマシンガン。クリアパーツ成形なのでエナジョンウェポン扱いでしょう。本体に比べるとちょっとちんまりしてますが一応手に持たせたり、専用ジョイントで肩に取り付けたりできます。左右どちらの肩にも付きます。
ふたつ目はバルクヘッドといえばおなじみレッキングボール。パカっと割って手に持たせてまた閉じるとこの状態です。これも左右どちらの手にもつけられます。
「せぇ~の、ド~ン!!」
三つ目はシールド。トラックの幌がそのままシールドとして使用可能。なんとなく実写版ハウンドを感じさせるギミックです。バルクヘッドは5ミリ穴が豊富なので、手に持たせたり腕の5ミリ穴に付けたりいろいろ可能。カモ模様が素敵ですね。
シールドは背中に付けておくことも可能。というか幌をはずさずにビークルから変形させるとこの状態です。…と、ここまでは通常版バルクヘッドと同じ装備品だったのですが…
ラストのアクセサリはこちら。レックンルールコレクション版のオリジナル武器で、むしろこれが本体と言っても過言ではない(?)、ハンマーです。実はこれは「プライム」で何かとライバルとして描かれた(ウォー)ブレークダウンの使っていた武器。ブレークダウンは劇中では死んでいるんので、ライバルの忘れ形見ということでしょうか?何やら物語を感じますね…。
「俺は宿敵(とも)に誓った…!!」
「必ず勝つと!!」
【ビークルモード】四角い軍用6輪トラックに変形。ロボ時のボディがほぼそのままキャブという構成をしているためか、とてもまとまりの良いビークルモードだと思います。窓のクリアパーツも贅沢だし、これまたカモ模様が似合いますね。
5ミリジョイントは凹も凸も豊富なので、好きなように武器類をとりつけておけます。
幌の中には少し空洞があるのでアクセサリ類をしまっておけます。ただ、今回武器がひとつ増えているのですが、どうやっても3つ全部を収納することはできませんでした。
【変形】可もなく不可も無くといったところ。難易度は簡単な方だしポロリやガワ合わせなどストレスポイントもありませんが、特にサプライズ的なところは無いかな。
通常版との並び。並べるとカラーリングの違いが鮮明に。劇中に近いのは通常版だし、カモ模様もカッコいいし…これは甲乙つけがたい違いだなぁ。
ビークルで並べるとこれまた軍の格納庫みたいになっていいですねぇ。
「レッキングボールの名のもとに!」
「レッキングボールの名のもとに!」
せっかくなんで両手にレッキングボールをつけるとなんだかボクシンググローブみたいに…(ただし滅茶苦茶堅いですけど…w)
「打つべし!!」
今は亡きライバルの残した子どもを連れて星々をさすらう一匹狼…みたいな。
「バルクヘッドおじさん!早くトーチャン見つかるといいね☆」
「…。」
「おーい!君の班こっちー!」
プライムユニバース・バルクヘッドでした。型としては通常版と全く同じなだけでなく、そもそもキャラも同じというなかなかニッチ度の高いアイテム。通常版と比べて好みの方を選ぶという方法もありますね。変形は標準的、アクションも十分だし特にこれといった不満のない佳作でおススメですよ。
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ダイアクロンユニバース・ツインツイスト
【パッケージ】レックンルールコレクション最後の1体はダイアクロンユニバースからツインツイストです。日本未発売のG1アイテム「ジャンプスターターズ」のひとり。もとはダイアクロンの「爆転アタックロボ」からTFに転生した商品なので、最近盛んな先祖返りリカラー品というわけです。ツインツイストとトップスピンでコンビなのでどうせならどちらも欲しかったですが、今回はツインツイストのみのリリースとなりました。
リカラー元はTR(タイタンズリターン)の商品なので、ヘッドマスター仕様になっています。このタイタンマスターには名前がついていない模様。
「とうっ!」
「トランスフォーム!」
「ヘッドオン!!」
【フロント&リア】白&青だった元商品からガラリとカラーリングが変化したダイアクロン版(後で比較します)。そもそも「爆転アタックロボ」の時点でカラーバリエーションがいくつかあり、今回はそのうちのひとつを拾ったという状況です。TFとしては珍しいドリルキャラなのですが、そのドリルがロボ時は背中に収納されているという大胆なデザイン。またこれはG1には無いTR版オリジナル要素なのですが、両肩に付いている大きなクローラーパーツがシルエットに変化を加えるいい仕事をしています。
【アップ】TR版のときからそうなのですが、なんかオッサン顔。別にほうれい線もうっすらだし不思議なんですよね。クチビルが厚ぼったいからかな?G1では主にコミックでの活躍で若々しいイメージなんですけどね。まあTFにオッサン顔はつきものですが。
【可動】ヒーロー着地。可動革命があったシージ以前の商品なので、現在の商品に比べると足首可動が無いなどが気になりますが、スッキリシンプル体形のため負けず劣らず。
【付属品】ブラスターが2丁付属。TR版に付属していたものと同じです。G1アイテム(TFWikiより)とは違う形状のようなので、TR版のオリジナルかな。
ちなみに国内のレジェンズ版ではこの武器はオミットされました。
2つの武器を合体させることができます。全体が湾曲したちょっと変わった形状。
というのも、ここにタイタンマスターを乗せるためなんですね。TRのころはこういうタイタンマスターとの連動ギミックが多用されプレイバリューがハンパではありませんでした。
両手持ちもできます。ヘヴィーな感じが出ていいかも。
ところでG1ツインツイストはアニメに登場しなかったかわりにコミックではレッカーズのメンバーとして活躍しました。キャラが立ってなかったから使いやすかったんでしょうかね。というわけでバルクヘッドと同じく今回レックンルールコレクションに選ばれたのも当然と言えば当然です。
説明書ではこんな感じで肩につけてみろという指示が。なるほどこれはカッコいいぞ。
【ビークル】SFドリルタンクに変形。G1キャラにしては珍しく往年のタカラSFランドの系譜を感じさせるビークルです。2本のドリルはさもありなん、赤クリアパーツのコックピットが男の子魂を揺さぶります。
そのコックピットにはもちろんタイタンマスターが搭乗可能。TR商品はこの搭乗ギミックがとにかく楽しくて、いまだにこれを超えるプレイバリューのギミックは無いような気がします。
武器はビークル側面の5ミリ穴につけておくことができます。飛行ビークルっぽいシルエットに早変わり。
合体武器モードにして仲良くドライブもいいですね(危険度が全然違いますが…w)。
【変形】個人的にTR期は変形に対する開発陣の考え方が大きく転換した時期だと感じています。イージー・ノンストレス・サプライズの3点が追及されたような変形が次々編み出されたのですが、これもそのひとつ。上半身がクルっと回転するところや腕が所定位置にピタッとはまるところなどが生理的にも気持ちいいです。これはあくまで妄想なのですが、上半身の回転が元ネタの爆転変形を意識しているのだとしたらもう脱帽しかありません。
変形途中にあらわれるパワードスーツ形態。これ公式でもいいと思うんですが…w
レジェンズ版のジャンプスターターズと。パーシャルの関係にある2体なので、つまりどちらも傑作です。
ビークルでも集合。ホントはツインツイストのリカラーも欲しいですが、これはこれでレガシー版がリーダーみたいに見えるからヨシとしますか。
トランスプレイでも並べちゃいます。図らずもダイアクロン世界っぽくなるという。
ところでツインツイストは戦いと破壊を好むかなり危ないヤツらしいですね。そんなヤツにドリルを持たせて大丈夫か?
「ジャンプスターターズぶっ放せ!!ディセップの奴らを1匹たりとも生きて返すなよ!!」
「その命令を待ってましたよ隊長!!」
ダイアクロンユニバース・ツインツイストでした。キャラはマイナーですが出来は素晴らしい型だったので、こうして再登場してくれたのは嬉しい限り。ダイアクロンの伝説の戦士扱いもできるし、何気にレックンルールコレクションの隠れた本命商品かもしれません。願わくは対になるツインツイストも欲しいところですが、忘れたころに突然ということもあり得ますのでここは気長に待ちましょう。
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まとめ&おまけ
今回の2体を並べて。どちらも既製品のリカラーですが、出来の良い型なので触っていて楽しい2体です。
意見が割れた時は、拳と拳で語り合う。それがレッカーズの掟!
BH「オラーッ!!」
TT「おっと危ねぇ!」
TT「これでもくらえ!」
バキッ!!
BH「このぉ、やりやがったなァ!?」
ボゴッ!!
TT「これならどうだ!!」
バババババ…!!
OP「おいおいお前たち!一体全体どうしたというんだね!?」
BH「あれは俺が見つけたんだ!!」
TT「いーや、俺が昨日冷蔵庫に入れといたヤツだ!!」
OP「…」
レックンルールコレクションの5商品のボックスを積み重ねると、ひとつの大きなイラストができあがります。背後にあるのはオートボットレジスタンスのリーダー、ザロンの像。そのうちザロンも商品化されるのかな。それにしてもなかなかの大迫力。
最後の最後にレックンルールコレクションのレッカーズ勢ぞろい!ヘッドマスターありフォッシライザーありとバラエティに富んだ面々です。限定品ですが米Amazonなので直輸入も簡単なのがいいですね。気になる方は入手困難になる前にどうぞ。というわけで皆様からのご感想やレビューもお待ちしておりまーす。
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