さて今回はトランスフォーマー3月発売組から一発目。スタジオシリーズフォーレン（フォールン？）です。映画2作目「リベンジ（Revenge of the Fallen）」登場のラスボスですが、劇中でのなんとも哀愁を漂わせる立ち回りで何かとネタにされがちなフォーレン師匠。なかなかリメイクが来ないのをこれまたネタにされていましたが、ついに満を持してのスタジオ化です。果たしてその出来やいかに？
TRANSFORMERS STUDIO SERIES – HASBRO
ハズブロのトランスフォーマー実写映画のトイライン。2018年から展開。映画『バンブルビー』公開に合わせてこれまでのラインを仕切り直しし、歴代のキャラクターをより劇中に近い形・スケール感の新規設計でリリースしていく形となった。主に映画1作目から3作目（『ダークサイドムーン』）、および『バンブルビー』の登場キャラクターからチョイスされている。
| ・販売 | 2023年/2010年 |
| ・英名 | TRANSFORMERS Studio Series / Hunt for the Decepticons The Fallen |
スタジオシリーズ SS-100 フォーレン (Studio Series The Fallen)
【パッケージ】映画2作目「リベンジ」に登場したディセプティコンの真の(?)ボスで、古代の7人のプライムの一人。悪の道に「堕ちた」がために「フォーレン」の名がつきました。1作目で散々メガトロンの脅威を描いた後で、実はそれより偉いヤツがすぐ近くに潜伏していた…というマイケル・ベイらしいツッコミどころ満載の展開でしたw
こちら一部ネットでネタにされているなんとも哀れなハリツケ梱包。フォーレンのキャラを知っていると笑わざるをえませんw
【ロボットモード】実写TFらしい異形キャラ。変形するとは思えない肉付きの少ない細長い手足が特徴です。そしてリーダークラスではありますが、近年ではかなり大きめのサイズで貫禄もたっぷり。
また一段と目を引くのが背中から伸びて腕につながる謎のパーツというかセカンドアーム。地球上の生物ではありえないなんだか気持ち悪い構造です。拘束具とかのイメージでしょうか。
【アップ】これまた独特な細長い頭部。古代エジプトのファラオを連想させるデザインで、劇中では顔の横のヒダがウネウネしてました。古代文明のデザインが実は異星人や異世界由来のものだった…というネタは映画「スターゲート」なんかでも使われていましたが、妙な説得力があって大好きです。
頭部は良い造形をしているので別角度からも。後ろから見た時のジェットノズルみたいなデザインがなんか好き。
【可動】いろいろアクション。長い手足や逆関節の鳥脚、謎のセカンドアームなど若干いじりづらさがありますが、各関節は良く動きます。うまくキマれば滅茶苦茶カッコいい。腰ロールが無いのと、色が単調なためぱっと見ゴチャゴチャしちゃうのが欠点かな。
背中のセカンドアームはかなり複雑な構造で伸び縮みし、腕部の一定の可動を確保しています。もちろん伸び縮みには限界があるため、ポーズによってはわざとはずしてやる必要あり。そして意図しなくてもわりと簡単にポロリしてしまいます。
【付属品】師匠といえばこのロッド。ふたつのパーツをつなげて出来上がるのですが、長さも十分で迫力があります。
立場的に強いハズなのですが劇中ではとうとうその実力を見せることなくやられてしまいました。もうヨボヨボだったのかな。
腕が長いので武器を持つと映えます。
そしてこちらが楽しいフォーレン師匠のギミック！劇中ラストバトルで怒りのオプティマスにマスクを引っぺがされるのですが、その状態を再現できるマスクオフギミックです。ファラオマスクをとると、中からなんだかカッパみたいなかわいい顔が。
これは素顔の上にマスクという解釈なのか、それとも顔の皮をはがされた皮下組織という解釈なのか…？
口を開閉することができるというオマケ付きで、劇中での断末魔を再現可能。やられギミックに注力される師匠って…w
頭部の集光ギミックもなかなか。かぶせたマスクも光らせることができます。ちなみに素顔の黒い部分も黒いクリアパーツで形成されているため、うっすらと中身のオレンジクリアパーツが透けて見えてますね。
【ビークルモード】エイリアンジェットに変形。ほぼ見立ての謎ビークルで、当時のオモチャ用にデザインされたもの。ただ今回はかなりSFエイリアンビークルとしてのリアル感が増していて、このまま映画の画面に映しても違和感無いんじゃないかと思えるほど。
武器はふたつに分割して両翼に接続可能。ジェットのデザインの一部という感じ。
いろいろな角度から。ゴチャッとしたビークルですが、要所要所でジョイント接続されているので触り心地は意外とカチッとしております。
【変形】腕をたたむ＋脚を上げるでだいたい完了する簡単変形。先述したとおり所々でジョイントがあるので角度調整だけ間違わなければストレスポイントもありません。
なんとなく師匠ウォーカー。
劇中冒頭のシーン。
ぷちっ。
劇中でテレキネシスみたいのを使ってましたね。
くらえ～！！
VSオプティマスプライム！！
気をつけろ！ジェットファイヤーと合体して、ヤツはヤル気マックスだ！
ズシャァァァァァッ！！
ウギャァァァァァア！！
「これだからプライム（蛮族）やめたのヨ…」
スタースクリームの椅子も似合うのですが、スポーンの椅子の方が雰囲気出ました。
プライム(蛮族)怖いよ～！！
スタジオシリーズフォーレンでした。大きさも十分だしリアルな質感も良くて満足度は高め。もともと知名度は高くない上によくわからないエイリアンジェットということでキャラ人気はそれほどない玄人好みのアイテムなのかなと思いますが、旧アイテムからは確実に進歩していると思います。気になる方は是非ともお試しくださいませ。
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ハントフォーザディセプティコン フォーレン (Hunt For The Decepticon The Fallen)
【ロボットモード】映画リベンジ公開の翌年2010年、オフスクリーン展開である「ハントフォーザディセプティコン」シリーズでリリースされた日本未発売アイテム。フォーレン当時品は大まかに3バリエーション(ノーマル・オレンジ・HFTD(いずれもTFWikiより))存在し、最後に出たのがこのHFTDの青フォーレンでした。全体的なスタイリングは当時品ですでに完成されており、細かいディテールを気にしなければ十分良いものです。フォーレンの特徴である謎のセカンドアームだけはただつながっているだけなので扱いづらいのですが…。
【アップ】頭部も大きめで迫力あり。HFTD版はこの頭部が新規パーツになっています。後発アイテムなので造形も良いですね。ちなみにカラーリングが青いのは謎。
【可動】左上からサタデーナイト・ヒーロー着地・ジャンプキック・ダッシュ。細いフレーム的パーツで構成されたデザインなので、当時から可動は良好。腰ロールもあるのはアドバンテージです。ただ腰と腕を繋ぐセカンドアームはSS版のように伸び縮みはしないため、アクション時ははずすしかありません。
【付属品】SS版と同じくロッドが付属。SS版よりは小さめです。
フォーレンといえばこのロッドですが、実はこのバージョンで初めて付属した武器でした。
足先が独特の構造をしておりまして、何もしないとスプリングで閉じるようになっています。これは足を地面につける時にカシャンと開くのを楽しむというギミックなのですが、若干遊びずらさもあります。
もうひとつの特徴が、「メックアライブ」というリベンジアイテムのシリーズ共通機構。関節を動かしたりすると、内部構造等が連動して動くというもの。フォーレンは脚部に使われています。TFが機械生命体であることを表現するためのギミックで、上記の足先カシャンもその一端でしょうね。
そして青師匠といえばこのマスク剥ぎギミック！SS版にも受け継がれた伝説のヤラレギミックで、このために頭部がリデコされました。当時としてはロッドとマスク剥ぎが追加された完全版という立ち位置だったんですね。
【ビークルモード】エイリアンジェットに変形。このトイのためにデザインされたモードです。
SS版とほぼ同じビークルですが、今見るとエイリアン感は薄めですね。
ロッドを2つに折ってビークル後方に接続。アンテナのようなものでしょうか。
ちゃんと3ヶ所のランディングギアが付いています。この頃は飛行ビークルには必ず付いてましたね。
【変形】変形もSS版とほぼ同じ。単純な上に劇的な変化は無いので、面白いかと言われればまぁどうかな…という感じです。
プライム(蛮族)怖いよ〜！
HFTD版フォーレンでした。ブルー系の色だけ謎なのですが(変ではないんですけどね)、マスク剥ぎギミックとロッド付属ということで当時品フォーレンならやっぱりこのバージョンですね。日本では未発売だったのでなかなか出会えないかもしれませんが、頑張って探してみましょう！
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まとめ&おまけ
エイリアンジェット×2。シルエットはほぼ同じですが、ディテールが劇的に進化しているのがわかるでしょうか。
プライム(蛮族)怖いよ〜！
SSフォーレン&HFTDフォーレンでした。エイリアンビークルということで人気がイマイチなキャラかもしれませんが、なんといっても映画のボスキャラ。ブンドドのヤラレ役にいかがでしょうかw？というわけで皆様からのご感想やレビューなんかもお待ちしておりまーす。
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