この記事は「オーバービュー」と題しまして、比較用や整理のために引っ張り出してきた古めのアイテムをシリーズ単位でまとめて紹介していきます。
今回は2000年の国内アニメ「カーロボット」及び2001年海外版「ROBOTS IN DISGUISE」。デストロンガー(プレダコン)編ということでどうぞ。
TRANSFORMERS ROBOTS IN DISGUISE |
TAKARATOMY / HASBRO |
2000-2001 |

日本では1997年からスタートし大ヒットしたビーストウォーズの勢いが衰えてきたところで、新たな方向性として「ビークルへの回帰」が図られた意欲作。ビーストウォーズで培われた設計思想がそのままビークルにフィードバックされており、サイバトロン側のアイテムは精巧かつ複雑を極めた一方、その完成度は今でも通用するレベルです。なおデストロンガー側のアイテムは既存の国内未導入アイテムの流用が中心となりました。
D-002 ガスカンク(GAS SKUNK)



デストロンガーのメタルビースト軍団の1人。オネエキャラの発明家です。1999年トランスメタルスの見本未発売アイテムスティンクボム(TFwikiより)のリカラーで、マクシマルから陣営を変えての導入となりました。ビーストのシッポが頭飾りになるという斬新なデザインとTFでは珍しいマスク顔が特徴。また海外名が和名とほぼ一緒なのもカーロボットでは異端だったりします。



テクノオーガニックのスカンクに変形。僕のはメッキがだいぶはがれちゃってますが、大きなシッポが刃物のようになっているのが面白いですね。


四肢はボールジョイントなのでよく動きます。


武器は特に付いていませんが、頭飾りのブレードで攻撃したり、先端のクローを展開して遊べます。


左肩のカバーをパカっと開けるとスパーククリスタルが。反対側もクリスタルは無いですがメカモールドが隠れています。

もともとビーストのベーシッククラスアイテムなのでそんなに大きくない手頃なサイズ。変形も簡単だしよく動くしで、地味ながらも佳作なヤツです。
D-003 ギルドー(DARK SCREAM)



侍口調の隠密戦士。1999年のトランスメタル国内未導入商品ナイトグライダー(TFwikiより)の仕様変更アイテム。やはりマクシマルからの陣営鞍替えです。平常のビーストウォーズだと哺乳類はマクシマル側なんですが、人相が悪いので違和感は無いですね。銀ブチの翼を背中に背負った妙にゴージャスなデザインが目を引きます。




テクノオーガニックムササビに変形。翼を広げて滑空している状態です。その翼にはVTOL機のようなローターの意匠が。

普段の状態のムササビをやろうと思ったのですが…翼をたためないからそもそも無理がありましたw


背中のシッポが鞘になっていて、そこから剣を引き抜くことができます。デザイナーの奇抜なセンスが光ります。


可動範囲はもう少し広さが欲しいところですが、可動箇所自体は十分。もったいないけど干渉箇所を削ったりすればきっとすごいことになりますよ。

剣士のようでもあり悪魔的でもあり、この頃のクリーチャー感は今見ても飽きないですね。
D-004グッシャー(SLAPPER)




これまた奇抜なクリーチャーデザイン。やはり1999年のトランスメタル国内未導入アイテムであるスピッター(TFwikiより)の仕様変更品。なおスピッターは両生類モチーフなのでもともとヴィラン側のプレダコン所属です。生物の気持ち悪さとメカメカしさが見事に融合したまさにトランスメタルの真骨頂ともいえる素晴らしいデザイン。そして和製ビーストのカエルといえば関西弁です。




テクノオーガニックカエルに変形。ビーストモードの完成度も高くて、グロテスクな可愛さがたまりません。なお舌は取り外しのできる別パーツです。

左ショルダーパーツに隠しクローがあり、引き出して遊ぶことができます。


ビーストの舌パーツは手に持たせてメイス的な使い方が可能。

変形はメタルビースト3人衆の中では難しめ。ただ単純にモンスターフィギュアとして出来がいいので、ロボ形態でブンドドしてるだけでも楽しめる佳作です。
D-005ゲルシャーク(SKY YTE)



デストロンガーのナンバー2。ボスのギガトロンに忠実な実力者ではありますが、根は悪人ではなく最後にはドジを踏んだり思わず子供を助けてしまったりとコメディリリーフとしての役割も持っています。ヴィラン側でありながら愛されキャラで、「カーロボット」の人気を牽引したと言っても過言ではありません。
なおプロダクトとしては1999年トランスメタル国内未導入アイテムサイバーシャークのリカラー。マクシマルから陣営を変えての参戦となりました。




テクノオーガニックホホジロザメに変形。躍動感あるポーズでの造形が特徴で、グラデーションなどの塗装も非常に凝っています。口の中にはミサイルが収納。




体のおしりに近い方にあるダイヤルを回すと、尾ビレがグルグル回るギミックが。


サメの口の中にあったミサイルランチャーは取り外して手持ち武器にできます。スプリングによるミサイル発射ギミック付き。

サメのヒレはランサーフィンという刃物系の武器に。



左手は尾ビレがそのままアンカーアームに。ゲルシャークといえばコレ。ダイヤルで回転ももちろん可能です。

変形はガワ変形なんですが、パーツの移動が繊細で干渉しまくり・ポロリしまくります。はっきり言ってポロリしたまま変形させた方が手っ取り早いくらい。
…という具合に取り扱いは難しいですが、両モードともにアニメそのままの姿で(というかアニメが玩具に忠実)ブンドドはとてもはかどりますよ。人気キャラなので是非とも探して押さえておきたいアイテムですね。
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