さて今回はトランスフォーマーレガシー第2シーズン「エヴォリューション」からグリムロックが登場です。コアクラスコンバイナーとしてリリースが続くダイノボットの3体目。いつもどおりスタジオシリーズとパワーオブザプライムも一緒ですよ。早速見ていくことにしましょう。
TRANSFORMERS LEGACY – HASBRO
ハズブロのトランスフォーマーメインラインである「ジェネレーションズ」の、2022年のサブタイトル。前年まではある程度の一貫性のあるストーリーに沿って商品がリリースされていたが、レガシーでは「様々な世界を横断してキャラクターたちが集結する」という以前のコンセプトに回帰。ただ、例えばTFプライム世界のキャラクターがG1世界のデザインにリメイクされていたりという新たな展開も見られる。
レガシーエヴォリューション TL-31グリムロック (Legacy Evolution : GRIMLOCK)(2023)
【パッケージ】ご存知ダイノボットのリーダー格の大人気キャラクター。ちょっとおバカな脳筋だけど戦うとめちゃくちゃ強いというキャラクターが当時のキッズの心をわしづかみしました。『2010』ではコミカルリリーフさに拍車がつき、彼が主役のエピソードもいくつかあります。後の別シリーズでもオートボットの一員として拾われることが多く、もしかしたらオプティマス・バンブルビーに次ぐぐらいの知名度なんじゃないでしょうか。レガシー版は小さ目のコアクラスで商品化。なんとコアクラスのダイノボット達で合体してしまうという興味深いギミックを持っています。
【ロボットモード】コアクラスの小ささでロボ・恐竜・合体モードのトリプルチェンジをしなければならないレガシー版。グリムロックは比較的破綻の無いデザインで落ち着いています。ちょっと手足が大き目のディフォルメになっていて見た目はキュートです。
【アップ】顔の造形や胸の塗装も、小さいながらに頑張っています。ちゃんと頭部は左右に振ることができます。
【可動】今まで紹介したスラッグ・スラージもそうでしたが、ヒジの関節がオミット。腰は回ります。
【付属品】ブラスターが付属。銃口はファイヤーエフェクトに対応しています。
「あ~よく寝た」…じゃなくて、「フンガー!!」をやりたかった。
「グリムロックのパンチ、いたい!!」
「グリムロック、早くあばれたい!!」
【ビーストモード】メカティラノサウルスに変形。これまた小さいながらよくできた造形です。首の横に「コブ」ができちゃってるのが気になってしまいますが…。昔の学説のシッポを引きずったスタイル。
手は胴体と一体成型なので動きません。口も開閉できず、脚は付け根だけ。恐竜モードだとかなり動きが制限されております。
「これが さいしんの がくせつ。オレあたまいい。」
ブラスターがシッポになっており、銃口が後ろを向いているので、空を飛んでみました。
【変形】コアクラスなので単純です。概ねグリムロックの王道変形スタイルを踏襲した形。
【合体モード】ボルカニカスの右脚になるようです。今回のボルカニカスは構成がちょっと変わっていて、普通は胴体に来るグリムロックが脚に。同じ恐竜合体ロボのダイノキングと同じ構成になっているんですが、果たしてこれは…?
レガシーエヴォリューショングリムロックでした。なかなかスタイルも良くて単体でも遊べちゃいますよ。もちろん合体させるためにダイノボットは全部買うのが基本ですけどね…。
スタジオシリーズ SS-64グリムロック&ウィーリー (Studio Series : GRIMLOCK & AUTOBOT WHEELIE)(2021)
【ロボットモード】続いてSSグリムロックです。アニメ映画『ザ・ムービー』に取材をしたいわゆるSS86シリーズのアイテムで、アニメ再現を重視されています。見た目はまさにアニメから出てきたような80s箱ロボで、野暮ったさを感じるくらい素晴らしい出来。
またこのSS86ダイノボットで驚くのがその大きさで、リーダークラスであることを考慮しても大きめです。大きさに対して持った時の感覚は軽めなので、要はコストをサイズアップに全振りするために工夫された設計なんでしょうね。
【アップ】シンプルな頭部も劇中イメージをそのまま立体化できているのではないでしょうか。またとにかくひとつひとつのパーツが大きくて面積も広いのですが、間伸びしないように意外とモールドは多めですね。
【可動】大きくてもアクションはしっかりこなしますよ。足の接地なんかは深く曲がって良い感じ。ヒジ関節の見た目がちょっと変ですが…。
ドッシリとしたプロポーションなので立ち絵に安定感があります。
「グリムロック、つよい!」
この型はふくらはぎの曲線が美しいと思うんですがいかがですか?
「グリムロック、またあばれたい!」
【付属品】ブラスターが付属。大きな本体合わせなので武器もデカいです。
エフェクトにも対応。脳筋キャラなのにブラスターで戦うところがTFらしい。
「グリムロック、キマってる?」
武器は背中の恐竜腕にひっかけておけます。関係ないけど脚部が美しいからこのアングルが映えるわ…w
【ビーストモード】メカティラノサウルスに変形。うわー!これまたアニメから飛び出てきたようなイメージ通りのスタイル!グリムロックはこのモードで演技をすることが多いので、恐竜モードの出来はとっても大事ですよね。
愛嬌のあるつぶらな瞳がたまりません。頭部は上下の動きが可能なほか、口の開閉、首の回転ができるので表情付けに便利です。
腕も付け根とヒジで動かせます。
脚部も前後に動かせるほかヒザ関節もあり。恐竜モードでここまで動けば大満足でしょう。
「また言うぞ。これが さいしんの がくせつ。オレあたまいい。」
口の中にはファイヤーエフェクト対応のペグがあります。SS86ダイノボットには今のところ必ずありますね。
ブラスターは背中にマウント可能。
【変形】グリムロックの変形方法はほぼ確立されていて、本作もそれを踏襲したものです。ただしその洗練度は段違いで、ひとつひとつのパーツ移動のスムーズさ、定位置に収まる気持ちよさが半端なし。長年の技術の蓄積を感じます。
【ウィーリー】ここで彼にも触れておかねばならないでしょうw
オマケフィギュアとして付属するウィーリー。あくまでもオマケの域を出ないのですが、その割に5ポイント可動だし塗装もしっかりしてるし武器まで別パーツで付いています。グリムロック本体も相当コストがかかっているように思えるんですが、それでもこれを付ける余裕があったんですね。
ヒジ・ヒザ関節は無いのですが、工夫すればこんなことはできます。
翌年に出たコアクラスウィーリーと。オマケウィーリーの唯一の(?)存在意義であったパチンコも、翌年のコアクラス登場でお役御免に…w
ロボモードの肩に乗せられます。ただ乗せているわけではなく、ピンで接続しています。
恐竜モードでも背中に搭乗。あまり評判が良くなかったのか、オマケフィギュアはスラッグにダニエルがついた後、スラージでは無くなってしまいました。
アースライズ司令官と比較。まさにこの並びのための大きさですよね。
オプ「昨日観た映画を試してみようじゃないか!」
グリ「オレ、ひとりの方が強いと思う…」
「グリムロック、おべんきょうすき。」
「グリムロック、食べるのすき。」
「グリムロック、たたかうの一番すきー!」
SSグリムロック&ウィーリーでした。G1再現系では紛うことなき傑作。大きさだけネックな方もいるかもしれませんが、スタイル・いじりやすさ・変形どれをとってもオススメですよ!
パワーオブザプライム PP-15 グリムロック(Power Of The Primes : DINOBOT GRIMLOCK)(2018)
【ロボットモード】ラストはPOTP版を駆け足で紹介していきます。グリムロックのリメイクはそれまでも何度かありましたが、ダイノボットがそろってリメイクされたのはPOTPが初。しかも5体合体するというファンの長年の妄想がかなうというサプライズ付きでした。
ボディ担当のグリムロックは、他のデラックスクラスのダイノボットたちと異なるボイジャークラスでのリリース。SS版を見た後だとちょっと無骨に感じるデザインですが、合体することを考えると十分な出来だと思います。全体的にアニメよりも当時のオモチャを意識したような雰囲気ですね。
【アップ】頭部は少し小さ目に作られているのと、ゴーグルが赤目になっているのが特徴。これは当時品のオモチャと同じカラーです。また、POTP版ダイノボットの最大の特徴が内側をゴールドに塗られたクリアパーツ。内部メカが見えるのが特徴だったダイアクロン時代の恐竜ロボを彷彿とさせる仕様です。
【可動】シージの可動革命前の商品ですが必要十分に動きます。肩を横に広げられるのがポイント。
【付属品】合体時に使う足パーツが2つ付属。腕に付けておけばナックルパーツのように使えます。
ナックルパーツでさらに強烈になったグリムロックの一撃!!
プライムマスターの代わりに付属する「エニグマオブコンビネーション」。合体能力を与える古代の遺産です。スパークモードのプライムマスターと同じ規格になっていて、合体用足パーツ等にはめることができます。特にギミックがあるわけではなく、完全なブンドド妄想用アイテムです。
【ビーストモード】SSと比較して当時のオモチャのイメージが強いPOTP版。合体機構のしわ寄せでシッポが長くなっちゃってるのが気になりますが、フロントの見た目はほぼ完璧じゃないでしょうか。
頭部は上下可動有りで口も開閉可能。腕は付け根がボールジョイント。脚は結構自由が効きます。このくらい動けば十分ですね。
恐竜モードで付属品遊び。エニグマは口にマウント可能。足パーツは5ミリジョイントで付けておきましょう。
【変形】ほぼいつものグリムロックですが、脚部をたたむ工程が無いのでシッポが長くなっちゃうんですね。ストレスもなく簡単な変形です。
【合体モード】ボルカニカスのボディに変形。レガシーコアクラス版とは構成が異なります。これが初めて世に出たボルカニカスということになりますが、ダイノボットモチーフのわりに体がヒョロいところなどにネガティブな意見が出てましたね。個人的にはグリムロックの各部パーツを効果的に配置換えしたデザインが秀逸だと思います。
POTPグリムロックでした。SS版が出た後でも、合体するギミックと手ごろなサイズで十分現役なアイテム。ボルカニカスの雄姿を堪能してください。
まとめ&おまけ
中間形態の着ぐるみモードと獣人モード。型によっては苦しいものもありますが、変形方法がほぼ同じためだいたい再現できますw
グリムロック3体集合!どのグリムロックもそれぞれに愛嬌がありますね。強いのにカワイイのが彼の魅力。
「あ…!!」
「オレがさきに見つけた!」
「オレがさきに見つけた!」
「オレがさきに見つけた!」
…ぱくっ。
「おいしかったじゃ~ん♪」
「お前のせい!」
「お前のせい!」
「お前のせい!」
こちらはSNSなどで見かけるコアクラスグリムロックをターゲットマスター風にトランスプレイした状態。合体用の5ミリペグがちょうど持ち手になるんですよね。
最後に3体の要素を集結させて…グリムロック特集でした。どのグリムロックにも一長一短あって、ほんと1体に絞ることができません!悩ましい限りですが置き場所と予算に相談して決めましょう。なおグリムロックは人気キャラなので高騰しがちなので注意です。というわけで皆様からのご感想やレビューもお待ちしておりまーす。
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