過去良品を振り返るシリーズ。今回はシージから選んでみました。やっぱりこれを避けては通れない、ボイジャークラスWAVE1。なんといってもオプティマスプライムとメガトロンという両軍リーダーのラインナップとなっております。実質オプティマスプライムの記事になってしまいましたが、まずは見ていきましょう。
TRANSFORMERS SIEGE – HASBRO
ハズブロのトランスフォーマーメインラインである「ジェネレーションズ」の、2019年から始まったサブタイトル。ここから3シリーズをまとめて大きく”WAR FOR CYBERTRON TRILOGY”と銘打ち、その第1弾としてスタートした。NETFLIXオリジナルアニメーションと連動した商品展開が図られ、今作ではサイバトロン星での戦いと脱出が描かれた。トイライン全体のギミックは激しい戦いを意識したダメージ塗装、ウェポナイザーやバトルマスターなど5ミリジョイントを活用した武器換装、ディスプレイを装飾するエフェクトパーツなど。
・販売 | 2019年 |
SG-06 オプティマスプライム (Optimus Prime)
【フロント&リア(ロボ)】キャラクター紹介はするまでもないと思いますが、一応オートボットのリーダーです。Netflixアニメではなんかウジウジしてやることなすこと悪い方に出てしまうというある意味トラブルメーカーな存在でした(トラブルメーカーはG1のころからそうなんですけどね。それで最後は力技で勝利してめでたしめでたしというパターン)。
デザインについてはG1アニメを若干アレンジしただけで、みんなの脳内イメージの「カッコいい司令官」を見事に具現化させた素晴らしいアイテムとなっております。MPかと思うくらいあまりのストレートな「コンボイ」ぶりに、発売当時は目を疑ったものです。
【アップ】頭部はもうほぼパーフェクトな司令官です。ボディのデザインも完璧で、窓からのぞく回路模様がシージならではの部分ですがそれがまたいいですね。あとは「汚し塗装」が何かとネガティブに言われがちですが、あらためて見てみるとやっぱりちょっと多すぎるかな…?
【可動】可動については革命的な進化が見られたシージ。オプティマスの場合、肩ブロックの側面パネルが開くようになっていて、腕の横方向への可動が確保されています。
ところでデザインの話に戻りますが、シージの舞台は惑星サイバトロン。そのわりにアースモードに寄りすぎでは?という話題が当時からありました。オプティマスについては背中の大きなパネルと腕の振袖のようについたパーツが「SFアレンジ」の産物なのですが、それだけでサイバトロンモードというのは確かに「攻め」が足りない気がします。まぁ「オーソドックスなオプティマスプライムが欲しい!」というファンに対するサービスなんでしょうけどね。
この型の可動についてもうひとつ特筆すべきなのが、肩を後方にそらすことができるということ。胸を張ったようなポーズができるようになり、地味ですがポージングのカッコよさが大幅アップ。オプティマスのヒロイックさをさらに増しています。
【付属品】付属品は2つ。一つ目はこちらのイオンブラスター。かなりG1トイに近いデザインで、親和性高し。玄田さんの声が今にも聞こえてきそうだ…。
もうひとつがこちら、デュアルメック・エナジョンシールド。オプティマスに盾?珍しいなと思ったら…
まあみなさん既にご存じだと思いますがアックス形態に変形させることができます。G1アニメの1話でビームアックスを使ったばっかりに、すっかり板についてしまったオプティマス×斧。
「どぉりやぁぁぁぁ!!」こんなに野蛮な武器が似合うロボットアニメの主人公もいないだろうなぁw。
武器には5ミリジョイントが設けられており、組み合わせることも可能です。
シージには「両軍の激しい戦い」のイメージを膨らませるシリーズギミックがいくつか用意されています。こちらは他商品についているエフェクトパーツ。ほとんどの武器に対応しており、雰囲気を盛り上げることができます。
エフェクトパーツは武器に取り付けることができる他、フィギュア本体などについているピンを利用して取り付けることもできます。エフェクトにもよりますが、これによって被弾の様子などを再現することができます。
ところでボディの中には…あれ?マトリクス入ってなかったっけ?最近はアースライズ版ばかり触っていたので、久々に触るといろいろびっくりさせられますね。なおこの空洞にはビークル時に頭部が収まります。
【ビークルモード】G1トラックをベースに若干アレンジを加えたサイバトロンビークルに変形。ルーフや大きく出っ張ったフォグランプ部分、カバーがついた後輪タイヤあたりがSF要素ですが、アレンジはおとなしめです。このまま「ちょっと変わったアースモード」でも通じるくらい。WFC3部作の構想が発表された当時に想像していたものとは少し違っていて、やや肩透かしをくらった方も多かったのではないでしょうか。2年目がアースライズだったのでどうせならガッツリSFでも良かったと思うのですが、その辺は常にライトユーザーも取り込んでいかなければならないという戦略もあるんでしょうね。
ルーフや車体後方に5ミリ穴があり、武器を取り付け可能。正面から見るとクリアブルーがふんだんに使われていてキレイですね。
アースライズのコンテナを引いてみました。ほぼ同じサイズなので奇麗に収まります。あらためて見てみると、このくらいのSFトラックも「近未来の車」っぽくて悪くないですね。
【変形】発売当時も大きな話題となったパネル変形。MPからのフィードバックもあるのですが、これが複雑そうに見えて意外と手順がわかりやすく、干渉も少なくてパタンパタンとストレス無く変形していきます。高額なMPなら理解できますが、そんなに高くない一般販売の商品でこれですよ。まさに長年のタカラトミーの技術の結晶といえる完成度で、要するに傑作。未保有の方にも一度は体験していただきたい部分ですね。
ところで今回久しぶりに変形させてみて驚いたのですが、アースライズと構造が全然違うんですね!忘れてましたよw。
最後にアースライズ版と比較。シージでも十分「コンボイ」だったのに、さらにそれを上回る「コンボイ」が出てきたのには驚愕でしたね。リデコ(パーシャル?)と言える関係なんでしょうが、実は流用部分は足の下腿部くらいで(頭部の一部もかな?)、ほとんどが新造です。スタイルについてはスラっとしたアースライズに比べ、シージ版はガチムチな印象。どちらも甲乙つけがたいシルエットです。
最後の最後にビークルモードでも比較。「シージほぼアースモードじゃん」と思っていても、並べてみるとやっぱり違う。当時はいろいろ賛否の意見があったシージ版ですが、時間が経って思うのは「どっちもいいなぁ」という平和な感想です。Netflixアニメのデザインでもありますしね。
というわけでアースライズ版にはない独特の魅力を持ったシージオプ。「シージ版」「35thアニメ塗装版」「プレミアムフィニッシュ版」(いずれもTFWikiリンク)とバリエーションがあり今でも入手は比較的簡単です。是非その驚きの変形を体験してみて下さい。
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SG-13 メガトロン (Megatron)
僕が保有しているのはシージ版ではなくWFCバトルパック版なので、いずれ別の機会に紹介したいと思います。この型については、ロボモードは顔も含めてかなり理想的なのですが、オプに比べると変形があまり面白くないのとビークルの細かいところのツメが甘い気がします。特にロボのつま先が飛び出ているのを隠してほしかったなぁ。メガトロンの決定版はまだ先ということで、楽しみにとっておきましょう。
なおオプに負けず劣らずバリエーション豊富で(というかこっちの方が多い)、「シージ版」「35thアニメ塗装版」「WFCバトルパック版」「WFCスポイラーパック版」「プレミアムフィニッシュ版」(いずれもTFWikiリンク)があります。バリエーションにこだわらなければ入手は容易だと思いますので気になる方はお好きなものを探してみてください。
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まとめ&おまけ
「センチュリオンドローンセット」に付いてくるカスタム武器(エナジーアックス・エナジーメイス)をつけてみました。初代アニメ第2話で突如使ったアドリブ武器ですが、このシーンがOP映像に使われていたためやたら認知度が高いといういかにもTFらしいおおらかなアイテム。なお本来はアースライズ用の設計だそうで、持たせるのが滅茶苦茶きつくて怖かったですw。
「One Shall Stand, One Shall Fall!!」
…これは実写映画のあのシーンを再現してみました。わかるかな?
ラストはオプティマスの(いつもの)蛮行、アックスで首引っこ抜き(!)です。
というわけで以下4コマ劇場始まりまーす。
「戦うため生まれた…」
THE END
というわけでシージボイジャークラスWAVE1でした。どちらも良作ですがバリエーションがいくつか出ているため手に取るのはそれほど難しくありません。みなさんのマイユニバースのリーダーにするも良し、Netflixアニメの世界を再現するも良し。アースライズ版との違いを楽しむのもいいですね。というわけでまた次回もよろしくお願いいたします。
このページ下部のコメント欄にて、みなさんからのレビューもお待ちしてまーす。
みんなのアメトイレビュー