トランスフォーマースタジオシリーズSS-102 ランブル(ブルー) &シージ・アースライズのミニカセット レビュー

TFムービー系
スポンサーリンク

 さて今回はトランスフォーマー4月末発売組から、ランブル(ブルー)を紹介します。ランブル(ブルー)って何者?と思う方もいるかもしれませんが、要するにフレンジーのことです。
 …は?w
 実はカセットロンのフレンジーとランブルって、日米アニメで名前が逆になっているんですよね。アメリカでは青がランブルで赤がフレンジー。ただ、玩具展開上は米国でも青い方がフレンジー、赤い方がランブルだったため、どうやらアニメ化にあたって両者が入れ替わってしまったようなのです。それを日本語吹き替えするにあたって玩具に合わせたというわけ。なので日本版の名前が正統と言えば正統なのです。事実、その後のフィギュア展開では米国でも青がフレンジーというのが主流となりました。そして今回はアニメ映画「ザ・ムービー」のキャラクター商品ということでわざわざこんな商品名にしたんですね。
 ちなみに「誰が何と言おうと俺にとってランブルはブルーなんだ!」という人も当然いるわけで、このややこしい問題は「FIRRIB(Frenzy is red, Rumble is blue)問題」としてしばしば(半ばネタとして)議論になります。
 というわけでランブル(ブルー)、ついでにシージ以降のミニカセットたちも一緒に見ていきましょう。

TRANSFORMERS STUDIO SERIES – HASBRO
 ハズブロのトランスフォーマー実写映画のトイライン。2018年から展開。映画『バンブルビー』公開に合わせてこれまでのラインを仕切り直しし、歴代のキャラクターをより劇中に近い形・スケール感の新規設計でリリースしていく形となった。主に映画1作目から3作目(『ダークサイドムーン』)、および『バンブルビー』の登場キャラクターからチョイスされている。

・販売2023年
・英名TRANSFORMERS Studio Series / Decepticon Rumble(Blue)
スポンサーリンク

スタジオシリーズ SS-102 ランブル(ブルー) (Studio Series RUMBLE(BLUE))

【パッケージ】ディセプティコンミニカセット(和名:カセットロン)のヒューマノイド型の1人。アニメではサウンドウェーブの中に収まっていることはあまり無く、他のディセプティコンメンバーと同列で登場し活躍しました。初代トランスフォーマーの一番最初のWAVEでリリースされた最古参キャラでもあります。

【ロボットモード】後で比べますが、シージで発売されたミニカセットたちと規格を同じくしながらも格段にパワーアップしたロボットモード。紫色っぽいカラーリングも含めて、ここまでアニメに合わせたランブル(フレンジー)は意外と初めてかもしれません(だいたいオモチャ風の濃い青色になりがち)。

【アップ】このアイテムは一般的なコアクラスと比較しても半分くらいの小さなアイテムなんですが、造形も塗装も頑張ってますねー。よくやるわ。

【可動】ヒジは動かないんですが、ヒザは変形の都合で深く曲がるし首も回るしで、サイズを考えるとホントにすごいです。

【付属品】今回のランブルには外付けの武器が付属します。まずは旧アイテムやアニメでもおなじみのブラスター。両腕に付けることができます。

 たまたまかもしれませんが別売りのファイヤーエフェクトを取り付け可能。

 ブラスターは背中にも付けることができます。旧トイやアニメでも背中に付けていたのでおなじみのシルエットです。

 そしてもうひとつの武器がこちらパイルドライバー(ハンマーアーム)!これで地震を起こしたり津波を起こしたりとアニメでも印象的に使われていた武器で、これは嬉しい付属品。劇中では腕が変形した状態ですが、さすがにそれは無理なので外付けのアクセサリー扱いです。

「ど〜ん!!」

 ぶーん。パイルドライバーの天面には5ミリ穴が空いていて、拡張性があります。

フル装備状態。本体は小さいですが、アクセサリが豪華!

【オルトモード】G1に倣ったマイクロカセットに変形。ミクロマン時代から傑作玩具だったカセットロンたちですが、リメイク品も概ね良品が多く、このランブルもきれいにツライチになったカセットに変形します。

 ロボ時の腕が上辺に来ている関係で、こんなところに武器を付けることが可能。戦うカセットw

【変形】ミニサイズですが特に干渉無くストレスフリーで変形できます。

 リジェクトとのバトル!ハンマーアームの強烈な一撃が炸裂だ!

 ジャッキーチェン的なアームの使い方。

うぉぉぉぉ!!

「受け取りました。」

 アースライズ期にリリースされた(こっちは)フレンジーと比較。同じ大きさのカセットから変形したとは思えないプロポーションの違いです。こういうブラッシュアップって大好き。そしてER版の方はG1トイのイメージ、SS版はアニメのイメージですね。

 スタジオシリーズコアクラスのランブル(ブルー)でした。同じキャラを同じフォーマットでやり直すという今までだと考えられなかったような展開ですが、ちゃんと進化していて意義のある商品になっていると思います。これはサウンドウェーブも期待していいのかな…?

スポンサーリンク

シージSG-16 サウンドウェーブスパイパトロール (Soundwave Spy Patrol)

 2019年。シージのマイクロマスタークラスは、G1マイクロマスターのTFたちをリメイクするラインでしたが、その中に混じってミニカセットのセットが2種類リリースされました。まずはスパイパトロールセット。レーザービークとラヴィッジのセットです。

 レーザービーク(和名:コンドル)。有能なG1ミニカセットたちの中でも特にスパイとして活躍したコンドル型TF。スパイどころか、コンボイに瀕死の一撃をくらわせたこともあります。サイバトロン星を舞台にしたシージ版では、おなじみの姿ではなく、サイバトロンモードでの商品化となりました。ただ、レーザービークはG1アニメ冒頭でサイバトロンモードを披露しているので、ある意味待望の商品化とも言えます。

 レーザービークのデザインの特徴のひとつに背中のスラスターがあります。G1トイでは外付けの余剰パーツでしたが、マスターピース版でなんと一体化に成功。シージ版でもそのノウハウを生かして(?)ミニサイズながら一体変形を実現しました。キャノン砲がついていなかったりとディテールはかなり省略されているんですが、そんなこと気にならないくらい感動。

 後部のノズルはよく見ると3ミリペグになっていて、ファイヤーエフェクトに対応。写真の2か所と、上部にも1か所見えますね。

 上記の3ミリペグもそうですが、シージ商品は他商品との連動遊びが想定されており、カセットの裏に5ミリペグもついています。レーザービークの場合は大きいサイズのTFに留めてあげたり、カセット状態では…なんだろう。シールドみたいに装備することが可能。なおこのギミックは他のミニカセットたちも同様です。

カルガモモード。

 ラヴィッジ(和名:ジャガー)。和名のとおりジャガーに変形するカセットTFで、レーザービークと共にサウンドウェーブがよく使う2大カセットロンというイメージ。スパイ活動がメインであまり戦闘は強くありません。本物のピューマと戦っていたシーンが妙に印象に残ります(ほぼ「珍しい戦い!」のナレーションのせいw)。レーザービークと同じくサイバトロンモードでの商品化だと思われますが、見た目で明確にサイバトロンモードだと思わせるところは無し。

 ちなみにビーストウォーズにも本人としてその後の姿が登場します。

トランスフォーマーウォーフォーサイバトロン エージェントラヴィッジ&ラヴィッジ レビュー
 ハズブロのトランスフォーマーウォーフォーサイバトロンシリーズから、エージェントラヴィッジ&ラヴィッジの国内流通版が届きましたので紹介します。和名メタルスジャガーとG1ジャガーのセット品。メタルスジャガーとはビーストウォーズメタルスのゲスト...

 四肢をある程度前後に動かすことができます。ちなみにアイテムの出来としては、一番最初のG1トイの出来がはっきり言ってすさまじいので、それを超えることはできていないなという感じ。ただ、G1版は平べったいスタイルだったのに対して、シージ版は横方向にもボリュームを出すことに成功しています(狙ったかどうかはわかりませんが…)。

 ちなみにラヴィッジの5ミリペグはこんなところにあるので…

 なんだかよくわからない使い方を。

 動けない…w

スポンサーリンク

シージSG-41 ランブル&ラットバット(Soundwave Spy Patrol 2nd Unit)

 2020年(国内)。シージのミニカセットセットの第2弾は、ランブルとラットバットのセット。ランブルが出ればフレンジーもそのうち出るだろうということで、ひとまずラットバットまでそろえばOKだな…と安心した記憶があります。まさかバズソーが(2023年現在)出ないとはね…w

 ランブル。ちなみにシージ版のランブルは赤の方ですw。比較的よく活躍したフレンジーの陰であまり目立たないキャラクター。フレンジーと一緒にパイルドライバーで地震を起こしたりしていました。

 可動箇所についてはSS版と同じ。ただ、SS版の方がよりダイナミックに動けるような構造に進化しています。

 シージ版の特徴は手の先の3ミリペグ。見た目は犠牲になっていますが、ファイヤーエフェクトを付けて遊ぶことができます。

ゴゴゴゴ…

 ラットバット。1986年に追加されたコウモリ型のディセプティコンミニカセットで、レーザービークやラヴィッジと同じようにスパイ活動を主とし、アニメでの出番も多めです。後年のリメイクでも拾われることが多く、なんとなくラットバットまでの6体でミニカセットひとくくりというイメージがありますね。

 翼の角度をつけられるほか、頭部を少し上向きにすることができます。イメージどおりのなかなかカワイイ顔。実はG1版(TFWikiより)って、アニメとかけ離れた顔をしてるんですよね…。

 変形で翼を折りたたむのですが、腕っぽく見立ててポーズに表情をつけることもできます。

 コウモリっぽくぶら下がりモード。

スポンサーリンク

アースライズ サウンドウェーブスパイパトロール3rdユニット (Soundwave Spy Patrol 3rd Unit)

 2020年、アースライズの海外限定ジェネレーションセレクトにて、ミニカセットの4体セットがリリース。フレンジー、ウィングシング、ノック、スカーのセットです。

 (青い方の)フレンジー。当然ですがシージのランブルのリカラーです。アースライズの限定品として無事商品化され、ランブルとフレンジーがそろいました。SS版とは商品の方向性が明確に異なり、G1トイをイメージした濃い青での商品化。アニメよりオモチャのイメージが先行するのはTFではよくある現象です。

 可動はシージランブルと同じ。サイズを考えればこれでも十分なんですが、最新のSS版がここからさらに進化したというのが驚きですよねぇ。

 ランブルと同じく、両腕の先の3ミリペグはファイヤーエフェクトに対応。

 ランブルと。タイタンズリターンの時は2体そろわなかったのでちょっと不安でしたが、そろって良かった。こういうのはそろってナンボですからね。

 ウィングシング。元はミニカセットではなく、1990年のアクションマスターサウンドウェーブに付属した武器になるコウモリ型TF。2012年、国内でアンコール・サウンドブラスターが発売されたときにラットバットのリカラー商品として付属しました。今回はそのアンコール版・2017年マスターピース版に続き3回目のラットバットリカラーです。

 おいしそうなオレンジ色になってさらにカワイさが増しました。それにしてもウィングシングの前にバズソーでしょうよハズブロさん…w

ジャンプキーック!

 ウィングシングくん、悪いのはハズブロなんだ。

 ノック。国内で言うところの超人マスターフォース期のディセプティコン「ダブルディーラー」のパワーマスター。国内だとダブルクラウダーのアイアコーン(クラウダー本人)ということになります。
 パワーマスターはエンジンを模したブロックに変形し、本体にセットすると変形のためのロックを解除できるというシリーズギミックでした。アースライズではそれをカセットとして再構成したというわけです。アースライズダブルディーラーにもちゃんとセットすることができます。ストレートリメイクもいいですか、こういう技アリも大好きです。

 アイテムとしてはシージランブルのリデコ。なので可動やギミックは同じです。

腕の先端は3ミリペグ。

 ノックは一応オートボットのパワーマスターですが、お金に目がない性格。なのでダブルディーラーにうまく利用されて相棒を務めているようです。なお、ダブルディーラーがディセプティコンにも加担していることや、もう1人のパワーマスターの存在は知らないんだとか。

 スカー。ダブルディーラーのもう1体のパワーマスターで、コウモリメカに変形します。国内ではクラウダーがディセプティコンとして活動する時に変身する姿でした。アースライズではノックと同じくミニカセットとして再構成。見ての通りラットバットのリデコです。

 ラットバット型で頭部が変更。愛嬌が減ってちょっと凛々しいコウモリヘッドになっています。

だーるーまーさーんーがー…

 パワーマスターコンビ。金次第でどちらの側にもつく傭兵ダブルディーラーは、ヘッドマスターズ期のダブルスパイとの違いが面白いですね。アースライズ版ダブルディーラーについてはそのうち記事を書こうと思います。

スポンサーリンク

まとめ&おまけ

ミニカセット勢ぞろい!…あ、SSランブル忘れたw
ノックが微妙ですが、全員ディセプティコンです。

援軍マダー?

 カセット勢ぞろいしてSSランブル(ブルー)からのミニカセット特集でした。シージから続くこのフォーマットは、ジェネレーションズ系では決定版と言って良いものですよね。オートボット側がいまいちそろう気配が無いことが目下気になりますが、いずれはスラッグフェストとかオーバーキルまで行って欲しいなぁ。というわけで皆様からのレビューやご感想もお待ちしております。したっけね~。

みんなのアメトイレビュー