マスターズオブユニバース・オリジンズ:ヒーマンのディープな世界。今回はちょっと寄り道をして、2021年のNetflixCGアニメシリーズ『ヒーマンとマスターズオブユニバース』から紹介しましょう。同年の『黙示録』と共にシリーズリブートの一端を担う作品だった同作。親しみやすく現代風にリファインされたキャラデザインと、旧作を踏襲せず1から再構築された世界観で、新たなファンを増やそうという意気込み満々の意欲作でした。CGもかなりレベルが高くて金かけてるな~という印象。日本ではほとんど話題になりませんが、本国ではどうなんでしょう。アニメはシーズン3まで制作され、フィギュアも出続けているのでそれなりに反響があったんでしょうかね。今回は突然マテルが国内導入したメインとなる「コアフィギュア」の中から4体を紹介したいと思います。
HE-MAN AND THE MASTERS OF THE UNIVERSE – MATTEL
米マテル社が2021年から展開している同名Netflixアニメのトイライン。低年齢層をターゲットにした可動部少な目・低価格路線。通常サイズのコアフィギュア、大き目キャラ用のラージフィギュア、ビークルセットなどがある。
・販売 | 2021年 |
・英名 | HE-MAN AND THE MASTERS OF THE UNIVERSE CORE FIGURES |
ヒーマン(HE-MAN)
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【パッケージ】アダム王子がパワーソードの力で変身した姿であるヒーマン。と書くといつものヒーマンなんですが、CGヒーマンはまるで日本の戦隊ヒーローやライダーのようにキメ台詞と変身バンクでヒーマンになります。さらに他の仲間たちも人間の姿からヒーローの姿にパワーアップするという驚きのシステムで、ホントにパワーレンジャーみたいです。
なおそんなCGヒーマンのシリーズは、低年齢層向けの商品展開。パッケージは現代風のあか抜けた雰囲気ではあるものの、文字情報は少なく紙質も薄くてチープな感じとなっております。
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【フロント&リア】元のヒーマンの「要素」のみを抜き出して現代風にデザインしなおされたヒーマン。オリジナルが持っているバタ臭さが一切消えて、かなりカッコ良くなっているんじゃないでしょうか。なおCGヒーマンシリーズは、このコアフィギュアと大き目サイズのラージフィギュアの2ラインで展開されており、メインとなる伝統の5インチサイズがこちらのコアフィギュアとなります。
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【アップ】顔もかなり現代のCGアニメ風にデザインされている上に、それをうまく立体化してますね。シンプルですがなかなかの造形だと思います。
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【可動】低年齢層向けの廉価フィギュアのため、可動は最低限にとどまります。可動箇所は首、腰、腕の付け根、脚の付け根、手首のみ。腕はボールジョイントではないので前後のスイングしかできません。
なお腰はスプリング(?)が仕込まれており、上下左右にかなりフレキシブルに動くのですが、手を離すと弾性で元に戻ってしまいます。これは実は初代フィギュアにもあった「パワーアタックギミック」と呼ばれるもので、この弾性を利用して剣で攻撃させたりパンチをさせたりして遊べるわけです。最新のデザインでオリジナルトイを再現したエモいアイテムでもあるわけですね。
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【付属品】パワーソードが付属。幅広の大きめの剣で、劇中にももちろん出てきます。
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剣は背中にジョイントしておくことも可能。
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可動箇所が少ないのでアクションも限られてしまうのですが、お子様が脳内イメージで保管して遊ぶタイプのアイテムでしょうね。ウルトラ怪獣ソフビみたいなもんでしょうか。
スケルター(SKELETOR)
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【パッケージ】あとはどのフィギュアもだいたい同じようなフォーマットなので、どんどん見ていきましょう。ちなみに今回紹介しているのはマテルジャパンが国内導入したアイテムたち。なかなか気合が入っていて3WAVE分を導入したんですが、Amazonなど通販サイトでは基本的にアソート(4体セット)販売のみという形態をとっています。それはそれでいいんですが、そのアソート内容が…。どのWAVEにも必ずヒーマンとスケルターが入っており、集めれば集めるほどヒーマンとスケルターが増えていくという鬼のような仕様なんですよねw。これは日本ではなじまない販売形態かもしれません。
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【フロント&リア】アダム王子のおじであるケルドアがハボック(破滅)の力で変化したスケルター。彼も全体的に再構築され新たなデザインで登場です。ていうかこれめちゃくちゃカッコ良くないですか?CGヒーマンシリーズは手を出さないつもりだったんですが、どうしてもこのフィギュアだけ欲しかったんですよね。動かないのだけ残念ですが、造形はとても好きです。
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【アップ】デザイン上、頭部の可動が無し。いやーもったいない。
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【付属品】おなじみハボックの杖もディフォルメされて付属。ボリュームもあっていい感じです。
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ボディに大きくデザインされたハボックの杖の意匠もカッコいい。なおヒーマンと同じくパワーアタックギミックが腰に仕込まれています。
ソーサレス(SORCERESS)
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【パッケージ】ソーサレスは、本名がティーラ。つまり旧作では別々だったキャラクターを1体にまとめた存在ということですね。ヒーマンと同じくグレイスカルの力を借りてソーサレスに変身します。
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【フロント&リア】背中に大きな翼を背負ったところと、白メインのカラーリングが旧ソーサレスから引きついだ意匠。それ以外は人種も変わっているし、有機的だった翼がエネルギー体のような表現になっています。
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【アップ】ソーサレスはエキゾチックなキャラクターにリメイク。なお首可動は仕込まれているのですが、後ろ髪が干渉するため横を向くのが苦手。
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【付属品】大きな杖が付属しています。ソーサレスは魔法を使って戦うキャラクターです。
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変身すると頭部がヘルメットで覆われるのですが、クリアパーツで再現。この辺りもヒーローものっぽさが出ております。
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翼は取り外し可能。ただ、変身する前は衣装も全然違うので、これが普段の姿というわけではありません。
オルコ(ORKO)
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【パッケージ】オルコもかなり面白いアレンジが加えられたキャラクター。旧作では独特の魔法使いの種族でしたが、今回はドローンロボとして登場です。どうやら偉大なる魔法使いオルコの意識をダウンロードしてしまった様子。
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【フロント&リア】大胆なアレンジが加えられましたが、一見してオルコとわかる良いデザインです。空中に浮いているのをエフェクトで表現しています。
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【アップ】頭部はディスプレイになっていて、デジタルで表情を作ります。もちろんフィギュアはこの表情で固定ですが。あと、旧作では耳だったところにちゃんとアンテナがあるのが面白い。
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デザイン上、動くのは腕のみ。コミカルな動きが似合います。なおエフェクトと本体の間にはちゃんとパワーアタックギミックが仕込まれており、本体を左右に振ると勢いよくもとの位置に戻ります。
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エフェクト底部には金属製のボールが入っていて、これで地面を滑らせることが可能です。
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【付属品】魔法をイメージした大きなエフェクトパーツが付属。こうやって腕に装着して…
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腰のパワーアタックギミックを利用して飛ばす!という遊びができるわけですね。
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なかなか良いエフェクトなので遊んでみましたw
まとめ&おまけ
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オリジンズのフィギュアとの比較。もう頭身からして全然違うしw。時代の変化を感じさせます。
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ソーサレスとオルコも。オリジンズのバタ臭さも大きな魅力です。
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あまり動かないフィギュアですが、脳内イメージを駆使してブンドドさせます。イメージ豊富な小さい子なんて、これくらいの可動で十分なんですよね。
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アクセサリはシリーズ間である程度共有できます。武器を持たせてみましたが、あまり違和感は無いですね。
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ヒーマンとマスターズオブユニバースからコアフィギュア4体の紹介でした。せっかく日本に導入されたんですがやはり苦戦している模様で、かなりお安く手に入ります。キッズ向けのアイテムということで可動はイマイチでも、造形はさすがの出来ですよ。あとはアソート販売だけどうにかならないかな…。というわけで皆様からのご感想やレビューなんかもお待ちしておりまーす。
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