さて今回はトランスフォーマーレガシー第2シーズン「エヴォリューション」から、スラッグを紹介します。あのダイノボットが小さなコアクラスでリリース?なんのことかと思えばいろいろとギミックがあるようで…。今回はついでにスタジオシリーズ版とPOTP版も一気に見ていきます。長い記事になりますがお付き合いくださいませ。
TRANSFORMERS LEGACY – HASBRO
ハズブロのトランスフォーマーメインラインである「ジェネレーションズ」の、2022年のサブタイトル。前年まではある程度の一貫性のあるストーリーに沿って商品がリリースされていたが、レガシーでは「様々な世界を横断してキャラクターたちが集結する」という以前のコンセプトに回帰。ただ、例えばTFプライム世界のキャラクターがG1世界のデザインにリメイクされていたりという新たな展開も見られる。
レガシーエヴォリューションTL-27 スラッグ (LEGACY EVOLUTION : DINOBOT SLUG)(2023)
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【パッケージ】G1オートボットの切り札ダイノボットの一員。ホイルジャックによって作られた最初の3体のうちの1人です。ダイノボットたちはグリムロック以外は「その他のメンバー」という扱いが強いですが、スラッグに関してはトリケラトプスという人気モチーフからそれなりに印象に残るキャラです。メンバーの中では一番暴力的で、仲間からも嫌われているんだとか。
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【ロボットモード】レガシーエヴォリューションでは小さなコアクラスで商品化となったダイノボット。このサイズにしてはよく再現されていますが、腕の短さが目立つでしょうか。
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【アップ】小さくても頭部造形はしっかりしております。劇中に合わせた赤ヘッドです。
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【可動】ヒザは変形の副産物で深く曲げられていい感じ。そのかわりヒジ可動がありません。
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説明書では特に指示はありませんが、背中のパーツを割っておくとG1っぽい雰囲気なっていいかもしれません。
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【付属品】何やら銃器が付属。要は余りパーツを武器に見立てた部類のものです。
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特殊な形状のため、特にファイヤーエフェクト等には対応していません。
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【ビーストモード】メカトリケラトプスに変形。サイズやギミックの関係で若干スタイルは崩れていますが、G1のレトロ恐竜な体型をよく再現しています。恐竜モチーフのロボットは世の中に数あれど、金と銀を基調にメカモールドで全身を覆われたダイノボットは(というかダイアクロン恐竜ロボは)唯一無二の個性を放つ存在ですよね。
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口の開閉が可能。ちょっと不自然な開き方ですが…。
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四肢を前後に振ることができます。
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【変形】説明書不要の素直な単純変形。ビースト時のおしりが武器パーツになるので、そこだけ差し替えです。
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ところで謎の武器パーツですが、実はロボットの頭が隠れております。
…そう、レガシーエヴォリューションのダイノボットは、ボルカニカスへの合体ギミックを備えているのです!!(知ってるって?w)
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ちなみにスラッグの合体モードはこちら。いきなり頭部+上半身というコア部分が完成です。パワーオブザプライムの時はグリムロックが胴体担当だったので、構成が変わったことになりますね。
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レガシーエヴォリューションのスラッグでした。小ささとギミックを考えると、よくここまで再現したなと素直に驚き。この先メンバーを集めれば合体も楽しめますので、是非今のうちに入手しておきましょう!
スタジオシリーズ SS-71 スラッグ&ダニエル ウィトウィッキー(STUDIO SERIES : SLUG & DANIEL WITWICKY)(2021)
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【パッケージ】開封済みですがパッケージをとってあったのでここから。スタジオシリーズの中でも、アニメ映画『ザ・ムービー』に取材したいわゆる86シリーズの一品。86シリーズはジェネレーションズ系との垣根が低いちょっと立ち位置が曖昧なシリーズですが、基本的には徹底したアニメ再現が特徴でしょうか。86のダイノボットとしてはグリムロックに続き2体目で、リーダークラスのサイズを存分に発揮した「デカさ」がウリです。
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【ロボットモード】写真だと伝わらないでしょうが、デカい!!コアクラスを触った後だと余計にそう感じます。最近は同じリーダークラスでもコストをどこにかけるかで随分と大きさが変わってきますが、スラッグの場合は構造をやや大味にして、その分サイズにコスト全振りしてるなという感想です。
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【アップ】アニメデザインをリーダーサイズに引き伸ばしているため、全体的にあっさりのっぺりしております。レトロなロボット(しかも脇役)をこんなにデカく作るなんてどうかしてるよハズブロさんw。なお造形については申し分無し。
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【可動】リーダークラスでたっぷりコストをかけられたでしょうから、アクションについてもバッチリ。ヒザは変形の恩恵で二重関節です。なお重くてフィギュアスタンドぷるぷるw。
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【付属品】ブラスターがひとつ付属。ボディサイズに合わせて結構な大きさです。
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別商品付属のファイヤーエフェクトに対応しています。
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…でもやっぱりダイノボットはパワーを活かしたファイティングスタイルが似合いますね。
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どごーん!!
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【ビーストモード】メカトリケラトプスに変形。面積の大きいゴールド塗装が豪華ですね。で、体型なんですがなんかイメージよりも寸詰まりでコロンとしてるんですがどうなんでしょう。
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口は開閉が可能。コアクラスのレガシーエヴォリューション版と比べると自然な開閉です。
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ブラスターはシッポに取り付けておくことが可能。というかブラスターをつけた状態がデフォなデザインになってます。
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四肢を前後に振ることが可能。ヒザ関節もありそうですが、前脚は前側に折れる形なので、ビースト時は不自然になってしまいます。
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ぺたー。
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口の中に3ミリペグがあり、エフェクトを付けることができます。スラッグは炎を吐くことができるのでその再現が可能。
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【変形】本来はそんなに難しくならないはずのスラッグの変形ですが、劇中でパーツが消えたりサイズが変わったりする「二次元の嘘」を極力再現するために若干複雑な変形をします。この辺はマスターピース的なアプローチで、コスト豊富なリーダークラスならではでしょうか。特にロボ時は脚部の中に折り畳まれて消えるビースト時の後脚なんかが顕著です。
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忘れてはいけないスラッグの付属品、ダニエル・ウィトウィッキー。エクセルスーツを着た姿で造形は悪くありませんが、関節は少なめの完全にオマケフィギュアです。とくにヒザはこれで固定なため、直立ができません。
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エクセルスーツは後にお父さんのスパイク・ウィトウィッキーが商品化されました。ダニエルの存在意義が…w
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曲がったヒザをなんとかうまく使えばこんなポーズも。
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足のジョイントを使って、スラッグに騎乗させられます。
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もちろん、特にジョイントが無いフィギュアでもまたがることはできますけどね。
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ロボットモードでも、肩や腕にダニエルをくっつけるジョイントがあります。
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デカいデカいと述べてきましたが、アースライズ司令官と比べるとこんな感じです。オプティマスはトレーラーを含めてのリーダークラスなのでロボット自体はリーダーとしては小さいんですが、それを加味してもこれだけのボリューム差!
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「力仕事、スラッグニ任セロ。」
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スタジオシリーズのスラッグ&ダニエルウィトウィッキーでした。とにかくこのサイズでダイノボットが続々商品化されるというのが単純に驚きで、すごい時代になったものです。見た目は大味ですが細かい変形がなかなか見もの。いつか出るかもしれないマスターピースへのつなぎだと思って買っておくのもいいかもしれません。
パワーオブザプライム PP-11 ダイノボットスラッグ (POWER OF THE PRIME : DINOBOT SLUG)(2018)
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【ロボットモード】最後にPOTP版を簡単に紹介しておきます。グリムロック以外のG1スタイルダイノボットが初商品化されたPOTP版。何と言ってもコンバイナーウォーズを踏襲した合体機構が最大の特徴で、ダイノボット5体が合体してボルカニカスが完成します。ダイノボット合体というのはそれまでファンの間の与太話だったので、それが実現したのはビックリでした。なおスラッグはデラックスクラスでボルカニカスの手足担当です。
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【アップ】POTP当時はなんとも思わなかったのですが、その後スタジオ版やレガシー版を見慣れてくるとスタイルの細さと黒い頭部が気になる不思議。頭部が黒いのはG1ヴィンテージトイに倣った仕様で、後に赤くリデコしたジェネレーションセレクト版が限定品でリリースされました。(リンクはいずれもTFWiki)。
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【可動】シージより前の商品なので最近のアイテムと比べると少し劣りますが、アクションフィギュアとしては十分な可動ポイントを持っています。頭部はフードの中に埋まっていますが、ちゃんと回転可能。なおスラッグはカカトが無くて後ろに倒れやすいのですが、脚の中にうまっている尻尾パーツを引き出して支えにすることで多少改善されます。
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【付属品】手持ちの武器としてブラスターが付属。POTP版はスリムなせいか、スタジオ版より銃が似合うかも。
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コンバイナーウォーズ仕様の合体戦士にはおなじみの手首パーツ。ひとまずシールドとして見立てることができますね。
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POTP版の手首パーツにはクリアのフタがついており、はずしてブラスターに見立てることになっています。ちょっと苦しいですけどね。
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どどーん!!ここは素直に巨大ナックルに見立てるのもいいかもしれません。ダイノボットだと特に似合います。
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ボディアーマーに見立てるのもおなじみ。またPOTP版の遊び方として、プライムマスターを取り付けてプライムの力を付与させよう!というのも推奨されていました。完全に脳内ブンドドの領域ですがw
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【ビーストモード】メカトリケラトプスに変形。POTP版はクリアパーツの内部モールドにゴールド塗装を施すというアイデアで、G1トイの雰囲気を再現することに成功しています。また全体的にモールドがしっかり彫られ、引き締まったスタイリングになってますね。今回3種類のスラッグを紹介してきましたが、個人的にはビースト状態はこのPOTP版が一番好きです。
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アクセサリ類は背中や脚の付け根のの5ミリ穴に接続可能。口もやや不自然な開き方ですが開閉可能です。
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【変形】コンバイナー系は意図的に単純にしてあるアイテムが多いので、スラッグもそれに倣っています。尻尾の処理が独特なだけで、あとは見た通りの変形です。
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スラッグはデフォではボルカニカスの左腕に変形。トリケラの頭が肩に来るのがケレン味というやつでしょうか。なおスクランブル合体対応なので腕にも脚にも変形できます。
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POTPスラッグでした。ロボモードの再現度は後発のアイテムの方が高いですが、ほどよいサイズと合体ギミックで今なお色あせない良アイテムだと思います。トリケラ時のG1トイ再現度もナンバー1。ジェネセレ版は入手が難しいかもしれませんが、ノーマル版なら今からでも行けると思いますよ。
まとめ&おまけ
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今回紹介した3体。一時期はグリムロック以外のダイノボットが商品化されるなんて夢みたいな話でしたが、POTPを皮切りに短期間にこんなに出るなんて驚きですね。それにしてもなんという体格差…というかSS版やっぱりデカいよw!!
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ビーストモードでも。SSとレガシーはアニメ寄り、POTPはG1玩具寄りのデザインであることがわかると思います。スタイルもそれぞれ個性がありますね。
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やっぱりこれをやりたくなりますよね~。
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なんだ、よく見たら同じ大きさじゃないか(棒)
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スラッグのオモチャで遊ぶスラッグ。
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「ママ~あの犬飼ってもいいでしょー?」
「駄目よ、面倒みれないでしょう」
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「わんわん!」「わはは、よせよ~!」
「あらあら。すっかりなついちゃって…」
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さすがに疲れましたがスラッグ3体の紹介でした。それぞれに特徴があって甲乙つけがたい3体ですが、なんとも贅沢な時代になったものです。自身のニーズに合わせてお好きなものを選びましょう。なおダイノボットは揃えてナンボですから、1体では終わらないことをご承知おきくださいw。というわけで皆様からの感想やレビューもお待ちしておりまーす。
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