さて今回はレガシーのサブラインとして米ウォルマート限定でリリースされたヴェロシトロンスピーディア500コレクションから、ロードホーラーを紹介します(日本ではタカラトミーモール限定)。そしてリデコ元のアースライズグラップルもリカラーということで、ちょっと無理のある2体同時レビューでいきたいと思います。最後にオマケもありますよ。早速見ていきましょう。
TRANSFORMERS LEGACY – HASBRO
ハズブロのトランスフォーマーメインラインである「ジェネレーションズ」の、2022年のサブタイトル。前年まではある程度の一貫性のあるストーリーに沿って商品がリリースされていたが、レガシーでは「様々な世界を横断してキャラクターたちが集結する」という以前のコンセプトに回帰。ただ、例えばTFプライム世界のキャラクターがG1世界のデザインにリメイクされていたりという新たな展開も見られる。
TRANSFORMERS EARTHRISE – HASBRO
ハズブロのトランスフォーマーメインラインである「ジェネレーションズ」の、2020年のサブタイトル。WFCトリロジー2作目。Netflixアニメでは地球にたどり着くまでの物語が描かれたが、トイラインは前作のサイバトロンビークルに対し主にアースビークルで展開された。アイテム同士を接続し巨大な基地を作れる「A.I.R.ロックシステム」が新たに共通ギミックとして登場したほか、それ以外のギミックは概ね前作を踏襲した。
・販売 | 2023年 / 2020年 |
・英名 | TRANSFORMERS LEGACY VELOCITRON SPEEDIA 500 COLLECTION ROAD HAULER / EARTHRISE GRAPPLE |
ロードホーラー&グラップル
【パッケージ】ロードホーラーのみご紹介。レガシーのレギュラーアイテムとは異なる四角・ビークル梱包パッケージです。
ロードホーラーは面白い経歴を持ったキャラクター。G1アニメ1話でグラップルのようなビークルがワンシーン写る(TFWikiより)のですが、これが原語版劇中で「ホーラー!」と呼ばれております。おそらく1年目に発売がキャンセルされたグラップルの初期案ではないかと言われており、このネタを拾ったキャラクターが「ロードホーラー」というわけです。
さらに劇中作画ミス(?)で登場する謎の緑色のオートボットやなぜか8人に増えているコンストラクティコン(ビルドロン)と結びつけ、「あれも実はロードホーラーなんだ」ということになり、いわば後年の作品イジリでキャラが確立したんですね。要はククルスドアンのザクみたいなもんです(違う?)。
この辺は他に詳しいサイトもありますのであとはググってくださいw。
【フロント&リア(ロボ)】カラーリングとフェイスパーツ以外は全く同じ「ほぼリカラー」の関係。MP化を経ているので、非常にアニメイメージに近い良いレトロ箱ロボになっていると思います。そしてロードホーラーのライトグリーン、グラップルの山吹色どちらも発色が良く鮮やかなビタミンカラー。今日の記事は目にも良いですよw
【アップ】カラーリング以外の唯一の違いがこのフェイスパーツ。ロードホーラーはなぜか叫び顔。基本的に交換の無いジェネレーション商品でこれはなかなか冒険したなという感じですが、限定商品だしちょっとやってみようかみたいな流れかな?造形自体はイメージ通りだし、クレーンパーツに頭部が埋まったデザインもバランス良く再現されていて文句無しですね。
【可動】ヒーロー着地!可動はもちろん全く同じ。上半身にボリュームのある巨漢キャラにもかかわらず、動かしたいところがグリグリ動く優秀な型です。そしてロードホーラーの叫び顔が似合うことよ。
素手で適当にアクション。ジョイントを外しちゃえば肩を後ろに動かすこともできるし、足首も隙間が空いちゃうけどつま先を下げることができます。ロボットなのでどちらもそんなに違和感ないし、アリですね。
【付属品】アクセサリは3つと豊富。ひとつ目は手持ち武器のブラスター。
ふたつ目は拳をひっくり返して取り付けるノズル。どちらかと言うと溶接に使う「道具」ですが、もちろん武器に見立てることもできます。
三つ目はグラップルアーム。クレーンに取り付けるアタッチメントとしての用途がメインでしょうが、このように手に付けてもカッコいい!
せっかく同型2体なので、両手グラップルもできますよ。顔のせいでどうしてもヤンチャなイメージでアクションさせてしまうロードホーラー。
こちらは両手ノズルで…ネタのようで実はG1トイ(TFWikiより)の再現になっていたりして…。
このタイプの腕はターゲットマスターと相性が良い。
ところでグラップルはなぜか国内ではタカラトミーモール限定でしたね。このころはグラップルのようなG1レギュラーキャラも限定になることが多かったので、TF大丈夫なの…?という声も少なからずありました。僕の勝手な想像で「他の商品もついでにタカラトミーモールで買ってもらおう」という企業の戦略だと思ってたんですが(そしてそうしましたが)いかがでしょうかw?
【ビークルモード】オリジナルの三菱ふそうT951をベースにG1アニメ風にアレンジされたトラックに変形。カラーリングも相まって完全に「はたらくくるま」で、眺めていると童心に帰ります。
ノズルはクレーンの付け根に取り付け。ブラスターとグラップルアタッチメント(写ってませんが)は車体側面の5ミリ穴に付けておけます。
肝心のクレーンは、伸ばす・縮める・上げる・下げるができますし…
左右に振ることもできるので、これだけでもかなり遊べますね。
クレーンの先のフックには5ミリ穴があるので、各種武器を付けて物騒なクレーン車に。
そしてこれがメインの使い方、グラップルアタッチメント取り付け。ビークル時のプレイバリューが高いのは嬉しいですね。
アタッチメントには!なんと!あの!A.I.R.ロックシステム対応ジョイントが。なんか微妙な共通ギミックでしたね…w
【変形】G1ビンテージトイをほぼ踏襲したパーツ配置。非常に簡単かつ小気味良い変形です。つま先がニュルっと伸びてビークル後部になるところが最高に気持ちいい。これは是非とも体験してもらいたいところです。
ひとつだけ注意点。まあ有名なヤツなんですが、このクレーン基部と車体をつなぐジョイントがちょっとキツめな上に凸の方に肉抜きがあるため、ポキっといきやすいという罠があります。穴を広げたりシリコンを吹いたりといった対策をしておくと良いかもしれません。
なおこれは一番最初のグラップルだけの問題で、リデコのインフェルノ以降は(ロードホーラーも)修正されています
「100円見ーっけ!」
ソーラータワー2号館どうしよっかなー。
グラップル族の縄張り争い
運慶快慶。
4コマ劇場その1
「アーキテクツ」
「THE END」
クレーン車3人衆。コンストラクティコン(ビルドロン)とグラップルの間をとりもつロードホーラーっていう関係でしょうか。
ビークルでも。より本格的な建設車両感のあるフック(グレン)。タイタンクラスのアイテムなので単体キャラもデカいです。
4コマ劇場
「タテモノの恨み」
THE END
トランスフォーマーレガシー・VSコレクションからロードホーラー及びアースライズからグラップルでした。最初見たときは「イメージより小さいかな…」と大きさが気になったんですが、触ってみればなんのそれしき。グリングリン動く上に変形も単純明快+気持ちいいというなかなかの傑作型です。グラップルの「ジョイント折れ」だけ気を付けましょう。というわけで皆様からのご感想やレビューもお待ちしておりまーす。
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ボーナストラック/ユナイテッド UN-11 オートボットグラップル
アースライズ版が出るまで多くのご家庭でグラップルだったであろう(?)ユナイテッドグラップル。今後紹介する機会も無いかもしれませんので、ここで簡単に紹介しちゃいたいと思います。
2011年発売。海外版は「リヴィール・ザ・シールド」というジェネレーションズ系ラインで同じく2011年に『ソーラーストームグラッ「ペ」ル』としてリリースされました。
この頃は「アレンジした新しい姿」がメインストリームだったので、グラップルもハッタリの効いたいかつい巨体に。これがまたなんともカッコいい。
顔も若々しくアレンジ。アクションはちょっと苦手です。
クレーンが手にくっついたデザインをしています。「クレーン車キャラ」が強調されて良いアレンジですね。しかもすごく長く伸びるのでブンドドで大活躍します。なお横から見た時のボディが薄いんですが、実物を触っているとそんなに気になりません。
背の高さはそんなに変わらないんですが、ひとつひとつのパーツがデカくて面積が大きいので、全体的なボリュームは全く異なります。このイメージがあったらからアースライズ版は小さいなぁと思っちゃったんでしょうね。
最後に集光で。近年の「G1スタイル再現」とは全く違うベクトルのデザインで、キャラクターが強調されているのが楽しいユナイテッド版。さすがにアクションは現行商品には及ばないのと、パーツポロリが多い(特に腕)のが弱点でしょうか。素立ちさせておく分には今でも十分通用しますので、気になる方は手に取ってみてくださいませ。というわけで記事が長くなりました。したっけね~。
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