過去良品を振り返るシリーズ・カセット強化月間。今回はWFCトリロジーにおける最初のサウンドウェーブであるシージ版を紹介します。ジェネレーション系では過去最高レベルのG1寄りロボットモードが衝撃的だったシージサウンドウェーブ。今回はリデコのサウンドブラスター(海外版)と合わせて見ていきたいと思います。
TRANSFORMERS SIEGE – HASBRO
ハズブロのトランスフォーマーメインラインである「ジェネレーションズ」の、2019年から始まったサブタイトル。ここから3シリーズをまとめて大きく”WAR FOR CYBERTRON TRILOGY”と銘打ち、その第1弾としてスタートした。NETFLIXオリジナルアニメーションと連動した商品展開が図られ、今作ではサイバトロン星での戦いと脱出が描かれた。トイライン全体のギミックは激しい戦いを意識したダメージ塗装、ウェポナイザーやバトルマスターなど5ミリジョイントを活用した武器換装、ディスプレイを装飾するエフェクトパーツなど。
・販売 | 2019年 |
・英名 | #Transformers Siege Soundwave / Soundblaster |
【パッケージ】開封済みですがパッケージがとってあったのでここから。主要キャラが続々とラインナップされたシージの、ボイジャークラスWAVE2でリリース。MPと見紛うばかりのG1ライクなロボットモードに興奮した覚えがあります。サイバトロン星での戦いを描いたシージでは、さすがにカセットプレーヤーにはならず、謎のSFビークルになってしまったんですけどね。その後、WFCラインにてより完璧なアースモードもリリースされました。
【パッケージ】同じくサウンドブラスターです。シージサウンドウェーブのリデコでのリリース。「35thアニバーサリー」シリーズ4体中の1体として、米ウォルマート限定で販売されました。うちにあるのはどうやらアジア流通版ですね。
サウンドブラスターと言えば「ザ・ヘッドマスターズ」でサウンドウェーブがパワーアップした姿で、当時品は日本限定のリデコアイテムでしたが、2020年のNetflixアニメ「シージ」においてサウンドウェーブの劣化クローンという新たな設定が生まれました。
なおこのアイテムは国内でもタカラトミーモール限定で発売されましたが、胸のインシグニアがNetflixアニメに合わせた「マーセナリー」に変更されていたり、ペイントが若干違うなど近年では非常に珍しい日米バージョン違いが存在するアイテムです。
【ロボットモード】シージサウンドウェーブ型の一番良いところは、この適度にディテールが追加されてリアル感が増したG1風ロボットモード。のっぺりレトロ風ももちろん良いのですが、そのレトロ風をギリギリ残しつつ今風にかっこよく仕上げた秀逸なデザインだと思います。ただ、シージ特有のダメージ塗装は人によっては気になるでしょうね。僕としても、別にあってもいいけど無きゃ無いにこしたことはないという感じ。
【アップ】顔はG1アニメのカッコいい時のイメージを見事に立体化した素晴らしい出来。コレだよコレ!という感じで惚れ惚れします。なおサウンドウェーブのゴーグルの色は、アニメではなくG1玩具準拠の黄色になっています。
ちなみにサウンドウェーブからサウンドブラスターへのリデコ箇所は、胸のカセットデッキ部分。サウンドブラスターはダブルカセットデッキなので、ちゃんとカセットが2枚入るようにパーツが変更されています。それにしても分厚い!!
【可動】可動革命が起きたシージのアイテムなので、箱ロボでもよく動きます。もともとアクションするキャラではないだけに、いろいろポーズをとらせると新鮮でカッコいいです。
【付属品】まずはこちらLR-HDソニックキャノン。いわゆる肩ランチャーです。G1時代から付いている乾電池を模した武器ですが、これをつけるだけでグッと音波感が増しますね。
続いてHI-KEPコンカッションブラスター。乾電池武器その2です。銃身を引っ張り出して使います。なお、既におわかりのとおり、シージ商品の武器にはひとつひとつに中2っぽい名前がついておりますw。
最後はこのEMTXブリッツチャージブラスター。前のふたつとは雰囲気の違う貧相な武器ですが、ラジカセのアンテナを模したのかな?
シージのシリーズギミックで、武器を組み合わせて遊ぶことができます。こちらは公式の合体武器USW-HFソニックコンプレッションメガブラスター。超ロングバレルの狙撃用武器でしょうかね。長いので両手で持つことができます。
武器は公式合体以外にもジョイントを活用していろいろ組み合わせることができますし、フィギュア本体にも5ミリ穴がたくさんついています。
もちろんシージシリーズから始まったファイヤーエフェクトにも対応しています。
集光ギミック。サウンドウェーブもなかなかですが、サウンドブラスターの赤クリアが特にギラッギラに光ります。ボディのクリア窓もついでに光るのでとてもカッコいいです。
【ビークルモード】サイバトロンのブレインシップに変形。ブレインシップって何w?宇宙船やスペースクルーザーみたいな感じですかね。宇宙船なら宇宙船でいいのですが、ご覧のとおりどちらかというともろロボットモードありきの四角いシルエットになっていて、あまりそそられないビークルモード。非カセットデッキのサウンドウェーブといえば最近は車が板についてきたところだったので、余計ネガティブに見えてしまいます。
スターウォーズのランドスピーダーのようなものにも見えます。またよく見るとビークル中央部にコクピットがあって、より大きなスケールの戦艦かもしれません。
武器はビークル上部のエンジン(?)部などにジョイント可能。
後から見るとデッキ部が丸出しになっていて、この角度からだとカセットプレーヤーに見えなくもありません。実際ファンメードのカセットプレーヤーモード(TFWikiより)なんてのも出回りました。
エンジン部のジェットノズルはいかにも5ミリ穴に見えるのですが、実際はちょっとだけ小さくてファイヤーエフェクトがうまく入りませんでした。この写真はかなり無理をして付けています。
【変形】ものすごく単純そうに見えるのですが、意外と手数が多めな変形。しかもできあがるのがいまいちよくわからないビークルなので、正直あまり面白みを感じません。
別売りのレーザービークをデッキ部に入れてみました。やっぱりサウンドウェーブのギミックと言えばこれですよね。カセットの模様がプラスされて、雰囲気がガラリと変わります。
「レーザービーク、イジェークト!」
ちゃんと左手がイジェクトの手の形になっていて、しかもヒジが180度曲がるようになっており、完全にこのポーズをとらせることが想定されています。
ギゴガゴ…!!
もうこれを再現するだけでアドレナリン出まくりです。それにしてもこのプレイバリューはTF史上1、2を争う発明だよなぁ(実際はミクロマンの発明ですが)。
サウンドブラスターの場合。ダブルカセットデッキなので、胸の中に2枚カセットが入っています。デッキの窓がクリアレッドであまり中身が見えないため、サウンドウェーブほど外見は変わりません。
「ラヴィッジ、イジェークト!」
このデッキのサイズがかなりギリギリにできておりまして、カセットの種類によってはギチギチな場合があります。細いドライバーなどの道具を使わないととれなくなることもあるので注意しましょう。
「ラットバット、イジェークト!」
ギゴガゴギゴガゴ…!!
ダブルカセットってわかりやすいパワーアップですよね。
サウンドウェーブはカセットを入れ替えるだけで衣替えができて楽しいですよ。
「ラヴィッジ、イジェークト!」「ラットバット、イジェークト!」
ヒューマノイド兄弟も。
「フレンジー、イジェークト!」「ランブル、イジェークト!」
パワーマスター組はキャラクターとしての関連はありませんが、もちろん入れられます。
「ノック、イジェークト!」「スカー、イジェークト!」
最新のアイテムももちろん入ります。
「ランブル(ブルー)、イジェークト!」
「ウィングシング、イジェー…」
「オ前ジャナイ、バズソー出セ!!」
ウィングシングくんの受難は続く…。
【ウィングシングくんの最初の受難はこちら】
最後に、シージ版サウンドウェーブには、実はシークレットモードとしてアニメ序盤で披露した街灯モードが隠されています。これは説明書には載っていないのですが、パッケージボックスのタブにその姿が描かれており、れっきとした公式。正直ビークルモードがあまり面白くないので、個人的にはこの街灯モードが本命だったりしますw。
4コマ劇場
「華麗なる擬態」
THE END
トランスフォーマーシージよりサウンドウェーブとサウンドブラスターでした。サウンドウェーブはこの後ちゃんとしたカセットプレーヤーに変形するバージョンがリリースされたため、一線から退いたご家庭も多いかと思いますが、モールドや情報量が多めのシージ版ロボもなかなかカッコいいんですよね。今でも手に入りやすいのも良いところ。カセットとからめたプレイバリューは無限大ですので、未体験の方はいかがでしょうか。というわけで皆様からの感想やレビューもお待ちしておりまーす。
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