さて今回はトランスフォーマー4月末発売組から。覚醒祭りの後でコアクラスが2体だけというちょっと寂しい展開ですが、ひとつ目はこちらレーザービーク。和名は言わずと知れたカセットロンのコンドルです。ただし、今回のはレーザービークはレーザービークでも、スパイ活動でピンクのバンブルビーに変装(?)した状態での商品化となっており、一般商品としては初のリリースとなります。果たしてどうなっているのでしょうか?
TRANSFORMERS STUDIO SERIES – HASBRO
ハズブロのトランスフォーマー実写映画のトイライン。2018年から展開。映画『バンブルビー』公開に合わせてこれまでのラインを仕切り直しし、歴代のキャラクターをより劇中に近い形・スケール感の新規設計でリリースしていく形となった。主に映画1作目から3作目(『ダークサイドムーン』)、および『バンブルビー』の登場キャラクターからチョイスされている。
・販売 | 2023年/2017年 |
・英名 | TRANSFORMERS Studio Series / Movie The Best Laserbeak |
スタジオシリーズ SS-101 レーザービーク (Studio Series Laserbeak)
【パッケージ】DOTM序盤の有能ディセプティコンだったレーザービーク。平時は翼のある鳥型トランスフォーマーですが、状況に応じて様々な姿に変形しておりました。このいわゆるピンクミニバンブルビーの姿は、女の子に近づいてその家の人間を抹殺するための姿。劇中ではごくわずかの出番ですが、とてもインパクトのあるシーンです。
【ロボットモード】要はピンクのバンブルビー。ミニサイズのバンブルビー玩具といえばかつてのレジェンドクラスで非常にたくさんのバリエーションがリリースされてきましたが、今回のコアクラスは若干大きめサイズの新規設計。鮮やかなピンクがとても綺麗です。スタイリングは手足が少し短くてずんぐりしてるかな?
【アップ】サイズは小さめでも細かい造形で頑張って特徴を捉えております。胸のビークルフロント部はさすがに崩したりしないでそのままですね。
【可動】フルアクション最低限の9ポイント可動が確保されています。アクションさせると短い手足が余計に悪目立ちしますね。また、個体差かもしれませんが関節が渋めに調整されているのと、胸のパーツが固定されていないので、手足を動かすと胴体がパカパカ動いてしまってちょっと煩わしいです。
【付属品】スタジオシリーズおなじみのジオラマ背景がコアクラスにもちゃんと付属。レーザービーク登場シーンである女の子の部屋再現です。確かにこの背景で間違いではないんですけど、なんかシュールw
武器はバンブルビーおなじみのブラスターが付属。腕が変形したような様子を再現しています。
このブラスター、すごくちっちゃいので紛失に注意しましょう。
小さくてもちゃんと5ミリになっていて、ファイヤーエフェクトを付けることができます。
【ビークルモード】2011年版カマロに変形。ライセンス有りで流石の造形。ピンクのカラーリングは…たぶん実車には無いですよね?
ブラスターはルーフに取り付け可能。前から見たフロント部もカッコいいです。
スタジオシリーズコアクラスのレーザービークでした。このサイズに多くを求めることはできませんが、詰めがもうちょい!という感じでしょうか。今後リカラーでバンブルビーが出るでしょうからなおさらです。ミニサイズでこのキャラをリリースするというアイデアはとても良いですけどね。
ムービーザベスト MB-EX レーザービーク (Movie The Best Laserbeak)
【ロボットモード】こちらはいわゆるDOTMメックテックビーのカラーリングを変更した商品。さらに正確に言うと、ムービーザベストで再リリースされたバンブルビーのリカラー品です。ちなみにムービーザベストはタカラトミーが日本国内のみで展開した実写アイテム再販シリーズ。そしてレーザービークはさらにイベント限定品(後にタカラトミーモールでも販売)というちょっと特殊な存在でした。
実写TF独特の異形感も適度に加味されたスタイリングの良いDOTMメックテックビーが元なので、見た目はバッチリ。カラーもSS版と比べると淡いパール調のピンクが使われていて高級感があります。
【アップ】顔の造形もシャープで素晴らしい。以前メックテックビーをレビューした時も述べましたが、この型は初期トリロジー版バンブルビーの集大成的なアイテムだと思ってます。ピンクのクリアパーツも綺麗ですね。
【可動】アクションはさすがに近年のシリーズの方が進化してます。この型は特にヒザの位置が高くて曲がりも浅いため、下半身の大胆なポーズが苦手。
【付属品】元々はメックテックシリーズなので、武器は本来メックテックウェポンが付くはずですが、ムービーザベストでは新たにこのガトリングガンが付属(DOTMレッドフットのもの)。ちょっと小さ目で寂しいです。
アクション以外のこの型の弱みがもうひとつ、手が開き手なこと。少しだけ親指を開くことができるのですが5ミリ武器を持つことはできず、手の甲の5ミリ穴を使うしかありません。5ミリ武器を持てない手というのは最近はほとんど見かけないですよね。
他の写真を撮りながら気づいていたのですが、このレーザービーク、集光ギミックがやたら光ります。こうして光らせてみると彼の持つ残虐性が感じられてとても良いのではないでしょうか。
【ビークルモード】SS版と同じく2011年版カマロに変形。ズッシリとしたアメリカンマッスルカーらしいフォルムが素晴らしい。タカラトミーもカマロばっかり作ってるからお手のものでしょうねw
武器はルーフに取り付け可能。
ところでフロント部真ん中のパーツのピンク色は塗装なので、まわりのピンクと色合いが違います。ただ面白いことに角度によって目立ったり同じ色に見えたりするので、一応馴染む色としてチョイスされてるんでしょうね。
この型の天面後方パネルの裏には銃のようなモールドが隠れています。これは、第3のモード「ステルスフォース」(劇中でも見せたバトルビークルモード)が検討されていた名残ではないかと思います。
【変形】この型が実車バンブルビーのひとつの到達点だと個人的に思う理由に、この変形があります。大きな驚きは特に無いのですが、とにかく無駄もストレスも無いパーフェクトな完成度。ビークル後部を引っ張るだけで半オートモーフ的にロボ脚に変形するところなんて気持ちいいのなんの。DOTM以降はサイズもどんどん小さくなって設計が苦しくなっていくため、今後もこの手触りはなかなか出てこないんじゃないでしょうか。
MB版レーザービークでした。限定アイテムとして出されたネタキャラだったんですが、元の型の出来の良さと高級感のあるカラーリングでお気に入りの1体です。ピンクビーがレーザービーク、緑ビーがワスプ、赤ビーがスティンガー…という感じで他のユニバース(特にG1)でも拾って欲しいアイデアです。
ボーナストラック:ダークサイドムーン DD-07 レーザービーク (Dark Of The Moon Laserbeak)
【ビーストモード】ここまで来たら最後にレーザービークの本来の姿も紹介してしまいます。DOTM時のメインライン「メックテック」シリーズのレーザービークです。G1のモチーフであるコンドルとは若干離れていますが、何やら禍々しい雰囲気の鳥類がベースとなったデザインです。
基本ポンコツばかりのG1デストロンの中でも類を見ない有能さだったコンドルと同じく、実写版も人間を巧みに追い詰める恐ろしいキャラクターでした。
【アップ】ハゲタカのようなカマキリのような、とにかくモンスターチックな頭部。目の間には複眼のようなものも。なお口は開閉が可能。
【可動】首やしっぽ、翼などがかなりフレキシブルに動きます。人型じゃないロボということで当時はそれほど魅力を感じませんでしたが、あらためて触ってみるとよく動いて楽しいですね。
【付属品】メックテックシリーズということで、武器はメックテックウェポンとなります。ふたつの武器がついていて合体が可能。合体した時に向かって左側の武器の機銃がクルンと回転して向きが変わるようになっています。なおこのギミックは武器同士を合体させない単体でも、レバー操作で発動します。
ローター部に5ミリ穴があるため、左右それぞれにメックテックウェポンを装備可能。
ローター部の下側にも5ミリ穴があります。
合体武器ももちろん装備可能。ですがレーザービークにはちょっと長すぎるかな?シンプルな形状なので、他の大きめTFに持たせると誰でもよく合うと思います。
公式に対応しているわけではありませんが、形状的にファイヤーエフェクトを差し込むことができました。
【ビークルモード】VTOL機に変形。G.I.ジョーのドラゴンホークというビークルになぜかそっくり。というか明らかにモチーフです。劇中ではコピー機やピンクのバンブルビーに変形していましたが、さすがにそれは再現できず(できたとしてもオモチャとして面白くないw)、現実的なところとして玩具オリジナルのモチーフが選ばれたようです。有機的なビーストモードのことを考えるとかなり頑張ってマシーンに擬態しているのではないでしょうか。
武器は各所の5ミリ穴に接続可能。写真はとりませんでしたがコックピットの上下や足の裏にも5ミリ穴があって取り付けできます。どうでもいいけどビ〇バインに見えて仕方がない…w
コンニチハ!頭部はこんな感じで隠れています。
トランスプレイをいろいろ模索した結果、強襲モードみたいなもの。
レーザービーク(鳥)の足には5ミリペグがあり、他のTFに「合体」することが可能。これは普通に腕の5ミリ穴にくっ付けているだけですが、背中に5ミリが2つあるTFなんかだと飛行ユニットみたいになってカッコいいです。ただしちょっとペグが小さいみたいでユルユルなんですけどね(個体差かも)。
DD-07レーザービークでした。鳥になるレーザービークは、これ以外はサウンドウェーブのオマケに付いているものだけなので何気に唯一無二なアイテムです。今回はこの程度にしましたが5ミリ穴も多くて拡張性が高いので、工夫すればかなり遊べるんではないでしょうか。
まとめ&おまけ
まずはピンクビー2体の比較。サイズは当然ながら親子ほど違うほか、カラーリングにかなり差があります。最新のSS版はドギツイピンク色で、日本オリジナルのMB版は淡い桜色。日米の色に対する考え方が出ているようで面白いですね。
ビークルでも比較。どちらもカッコいいですが、やっぱり大きいサイズのMB版の完成度が高いですね。
僕たち同じキャラなんですよ…。
シチュエーションがよくわかりませんがとりあえず乗せてみました。
レーザービーク特集でした。この3体が同じキャラ…というのも知らない人にはわけがわからないと思いますが、そういうところがTFの魅力なんですよね。ピンクビーの2体に関してはビークルモードも美しいので、それで飾っといてもいいかもしれません。というわけで皆様からのレビューやご感想もお待ちしております。したっけね~。
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